ファイナルファンタジー XIV オフィシャルベンチマークを使用し、グラフィックボードの性能を比較します。
グラフィックボード以外のシステムの違いでも変わります。他と比較する場合はその点にご注意ください。
ここではフルスクリーン化せずに、Windows Aeroも有効のまま測定しています。
キャラクターは『ヒューラン(女)』で統一しておりますが、選択するキャラクターによる違いは誤差の範囲でしかありません。
新生FF14の動作目安とは異なりますのでご注意ください。こちらはFF14のムービー場面での性能比較となります。とても負荷が高いベンチマークであり、CPUとGPUとインストールディスク(LoadTime)のバランスがスコアに影響します。
解像度が低解像度の1280x720とFullHDの1920x1080の2種類。
画質設定は標準品質と最高品質の2種類。
画質は気にせず普通に動作できれば良いというものと、高画質も含めて楽しめる性能の目安になるようにしています。
FF14は見た目の異なる複数のキャラクターが同時に表示されるオンラインゲームであるため、実際のゲーム内ではベンチマークよりも高い性能が必要になることがあります。
システムの世代とCPUの性能による違いも分かるように測定しています。
CPU:Intel Core2 Quad Q9650 3.0GHz 4Core 4Thread
マザーボード:GIGABYTE GA-X48-DS5 X48チップセット PCI-E 2.0
CPU:Intel Core i7-3770K 3.5GHz-3.9GHz 4Core 8Thread
マザーボード:ASUSTeK SABERTOOTH Z77 Z77チップセット PCI-E 3.0
標準 3.5GHzですが ターボブースト機能により4コア動作時3.7GHzで動作しています。
OC4.5GHzはオーバークロック設定で倍率を45倍の 4.5GHz 4コア8スレッド。
3.4GHz4C4TはCore i5-3470相当の設定で 3.4GHz 4コア4スレッド。
3.4GHz2C4TはCore i3-3240相当の設定で 3.4GHz 2コア4スレッド。
に設定を調整しています。
高性能なビデオカードは性能を高く設定したOCモデルが多く発売されており、それらはリファレンスよりも高い性能になりますが、基本的に上下のモデルとのランクが変わる程のものではありません。
Lowではグラフィックの負荷が低くCPU性能の影響が大きくなります。
GeForce GT640以下の性能のビデオカードでは高性能なシステムでもビデオカードの性能が低いために影響が小さいですが、GeForce GTX 560Ti以上の高い性能のビデオカードになると、新しいシステムほど高い性能を発揮することができます。
GTX670にCore2 Quad Q9650(スコア 4923)と使うのと、GTX560TiにCore i7-3770Kをオーバークロックしたもの(スコア 4934)で、グラフィック表示性能が同等になっています。
高性能なビデオカードには新しいPCを組み合わせることで高い性能が発揮できるということです。
数値が小さいほど読み込みが早い(場面の切り替わりが早い)ことを意味します。
ディスクからデータを読み込みCPUで処理をしてビデオカードで表示を組み立てます。この一連の流れが早いほどロードタイムが早くなります。ここではすべてインストールディスクにSSDを使用しています。下部の旧 システム構成ではHDDを使用しています。
OCはOverClockモデルです。標準モデルよりもクロックが高いことで少し性能が高くなっています。ユーザーが設定を変更して保証がなくなるオーバークロックとは異なります。
数値が大きいほど高性能です。
普通にプレイするには2500以上、快適にプレイするには4500以上が目安となっています。
1500未満では動作困難で、狩り目的ではないサブとして使うのも厳しいと思われます。
LOWはCPUの影響を大きく受けます。HIGHとLOWのスコアが近い場合はCPUの性能不足が考えられます。
ここでもCPUをオーバークロックした場合(Q9650 4.0GHz)は、Radeon HD5870のLOWは5812でHIGHは3722でした。
Core iシリーズのシステム構成ではRadeon HD5870でのHIGHは4500を超えるようです。ここではPCI-E 1.1とCore2のメモリ性能の低さで高性能なビデオカードを生かしきれていないことが考えられます。
この構成ではRadeon HD5850までが妥当なバランスなのでしょう。GeForce GTX460はRadeon HD5830~HD5850に近い性能です。
マザーボードP5K-Eが故障したため、GA-X48-DS5に交換しました。ほぼ同じ構成でPCI-E1.1と2.0の違いが現れました。メモリが相性のため4枚6GBから2枚4GBに変わりましたが、メモリ不足にならない限り影響はありません。
古いシステムのPCI-E1.1 x16は新しいシステムのPCI-E2.0 x8と同じ帯域(PCI-E2.0 x16はPCI-E1.1 x16の2倍の帯域)です。
Radeon HD5750では変わりませんが、HD5870ではHIGHの値が少し向上しました。
Radeon HD5750の性能ではPCI-E1.1の帯域は問題になっていません。Radeon HD5870でもLOWはグラフィックボードでの処理よりもCPUの性能が頭打ちとなっているためスコアが変わらなくなっています。
チップセットの機能がCPUに統合されて全体の流れが速くなっているCore iシリーズのシステムではもっと高い性能を発揮できると思います。(そのようなシステムで報告されているスコアはもっと高いため)
PCI-E2.0と1.1の違いはHeavenベンチマークでも測定しました。そちらではCPUなどの影響は小さく、グラフィックボードの性能の違いが分かりやすく現れています。
読込時間や待ち時間だと思われます。詳細は不明ですが、数値が小さいほど速いです。
全体に、GeForceシリーズが速くなっています。NVIDIA協賛なのでGeForceシリーズに最適化されていることが考えられます。
ビデオカードの性能が低すぎても遅くなるようです。
ディスクからの読込時間も含まれるようで、SSDなど高速なディスクを使用するともっと速くなるようです。
CPUとビデオカードの使用率が高いベンチマークのため、消費電力の変動が大きいです。
消費電力の低いビデオカードほどCPUの動作による影響が大きくなります。
GeForce GTX460の消費電力がオーバークロックモデルとはいえ結構高いですね。PalitのSonicでは標準675MHzのところ、700MHzで動作しています。 MSIのR5870 Lightningも標準850MHzのところ、900MHzで動作しています。