UnigineのHeaven Benchmark 2.1を使用し、グラフィックボードの性能を比較します。
純粋にグラフィックボードの性能が影響します。実ゲームの指標にはなりません。Direct Xで描画する性能の位置づけの目安になります。
グラフィックボード以外のシステムの違いでも変わります。他と比較する場合はその点にご注意ください。
DX11はDX11対応グラフィックボードのみ測定しています。DX11のTesselationはExtremeを選択。
DX10とDX9は解像度のみ変更して測定。
すべてフルスクリーンでの実行です。
ダウンロードと詳細は公式サイトで
・Unigine Download
OCはOverClockモデルです。標準モデルよりもクロックが高いことで少し性能が高くなっています。ユーザーが設定を変更して保証がなくなるオーバークロックとは異なります。
左がDirect X11で右がX10のグラフィックです。
Direct X11はテッセレーションで精細に描画するためX10よりも描画速度が遅くなりますが、テッセレーションを使わないで同じグラフィックにするよりも高速に描画されます。
テッセレーションの処理を重視した設計のGeForce GTX460の性能が高くなっています。
基本性能はRadeon HD5870の方が高性能なのですが、テッセレーションを処理する作りが小さいのです。そのため、テッセレーションの規模が大きいほどGTX460の方が性能が高くなります。反対に規模が小さいほどGTX460の優位性は下がります。このことはGTX465/470/480でも同じですが、GTX480の基本性能はHD5870よりも高性能です。
Radeon HD5750と旧世代のHD4850の性能が同等になっています。
DX11ではGeForce GTX460がRadeon HD5870よりも上の性能でしたが、DX10では優位性はなくなり低くなっています。
ハイエンドのHD5870はここでの古いシステムが足枷となっており、最新のシステムではHD5870の性能はもっと高くなります。
マザーボードP5K-Eが故障したため、GA-X48-DS5に交換しました。ほぼ同じ構成でPCI-E1.1と2.0の違いが現れました。メモリが相性のため4枚6GBから2枚4GBに変わりましたが、メモリ不足にならない限り影響はありません。
古いシステムのPCI-E1.1 x16は新しいシステムのPCI-E2.0 x8と同じ帯域(PCI-E2.0 x16はPCI-E1.1 x16の2倍の帯域)です。
Radeon HD5750の性能では、PCI-E2.0と1.1の違いは全くありませんが、Radeon HD5870の性能でははっきりと違いが現れました。
性能が高いグラフィックボードは、古いシステムでは本来のとても高い性能が発揮できずに制限されてしまいます。
DX9もDX10と同じ傾向です。
GeForce GTX460の最低fpsの落ち込みが気になりますが、平均fpsに問題はなく低解像度でも問題は出ていません。気にするものでは無いと考えられます。しかし、GTX460でのDX9はDX10よりも効率が悪く性能が低下しています。DX10とDX11に最適な設計となっています。
Radeon HD5750はDX11対応で、DX10/DX9の性能がHD4850と同等ながらも、消費電力が大幅に少なくなっています。
GeForce GTX460は割りと高い電力を必要としています。ここではHD5870 OCに近い電力です。
Radeon HD5870は性能が生かし切れていないことが考えられるため、本来の性能が発揮されるともっと高い消費電力になると考えられます。
DX10とDX9の平均fpsを合わせて、消費電力で割りました。数値が高いほど1W当たりの性能が高いことを意味します。
ここではシステム全体の消費電力ですので、ビデオカードの消費電力が高くても性能が高ければ全体としてのバランスは悪くありません。