目次:PC情報ハードウェアビデオカードモデルによる性能と詳細
更新:2014/05/19

GeForce GT620/520の性能比較

概要

購入したビデオカード(グラフィックボード)の測定した性能と感想をお伝えします。

GeForce GT610GT520のリネーム版で同じ物です。
GeForce GT620GT430からメモリバスの帯域を制限した物です。
どちらも5000円以下で販売されています。

  GeForce GT620 GeForce GT520 (GT610) GT220(参考)
CUDAプロセッサーコア数 96個 48個 48個
コアクロック 700 MHz 810 MHz 625 MHz
シェーダークロック 1400 MHz 1620 MHz 1360 MHz
ビデオメモリの種類 GDDR3 GDDR3 GDDR3
ビデオメモリクロック 1800 MHz相当 1800 MHz相当 1580 MHz相当
ビデオメモリ バス幅 64bit 64bit 128bit
最大消費電力 49W 39w 58W
バス対応規格と形式 PCI-Express 2.0 x16 PCI-Express 2.0 x16 PCI-Express 2.0 x16

GeForce GT220も同じ条件での比較に追加しました。
GeForce GT220の詳細は別ページをご確認ください。

対象製品

GeForce GT620

GALAXY GF PGT620-LP/1GD3
GPU-Z GeForce GT620

ロープロファイル対応で、アナログDsub接続を使う場合は2段分の空きソケットが必要です。
ヒートシンクに高さがあり、1段のブラケットより少し出っ張ります。
小型のファン搭載で音はそれなりに響きます。やや大きなヒートシンクを搭載している割りには大きめの音です。

GeForce GT520

ZOTAC GT520 SYNERGY Edition 1GB DDR3 PCIE LP(ZT-50604-10L/ZTGT520LP-1GD3R1)
GPU-Z GeForce GT520

ロープロファイル対応で、アナログDsub接続を使う場合は2段分の空きソケットが必要です。
薄型のヒートシンクでファンも内側にあるため1段分のスペースしか無い場合でも使用できます。
小型薄型のファンであるためアイドル時でもサーと音が響きます。

測定環境

Windows エクスペリエンス インデックス

Windows7でのPC性能の目安となるスコアです。

GeForce GT620

GeForce GT520

GT520の方がクロック値が高いためその影響でしょうか。

PCMARK7

Windows7での実用性を測るベンチマークです。

PCMARK7 総合スコア GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
PCMark Score 3132 3138 3271
Creativity (クリエイティブ/制作) 3779 3792 3743
Entertainment (エンターテインメント/再生) 2479 2544 2815

総合スコアではGeForce GT520が僅かに上回っていますが、上位モデルと比較すると五十歩百歩の違いもありません。

動画と画像 GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
Video playback and transcoding / Video playback
ビデオの再生 フレームレート
23.14 fps 23.13 fps 23.10 fps
Video playback and transcoding / Video trancoding
ビデオの変換速度
2984.02 kB/s 3014.54 kB/s 2908.34 kB/s
Video Transcoding - high quality
高画質なビデオの変換速度
678.37 kB/s 677.33 kB/s 684.58 kB/s
Image manipulation
画像の操作 ピクセル数
7.71 Mpx/s 7.84 Mpx/s 7.27 Mpx/s

動画と画像の性能では誤差の範囲で差は無いと言えます。

Webブラウザ GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
Web browsing and decrypting / Web browsing
Webの表示 ページ数
14.05 pages/s 12.76 pages/s 12.09 pages/s
Web browsing and decrypting / Data browsing
Webの表示 データ量
50.31 MB/s 44.49 MB/s 44.87 MB/s
Web browsing with 2x3 tabs / Web browsing 1
2つのウインドーと3つのタブ表示 その1ページ数
10.63 pages/s 10.19 pages/s 10.54 pages/s
Web browsing with 2x3 tabs / Web browsing 2
その2 ページ数
10.67 pages/s 10.03 pages/s 10.56 pages/s

WebブラウザではGeForce GT620の完勝です。これはInternet Explorerでのブラウジングの場合で、他のブラウザを標準で使用する場合は分かりません。

基礎グラフィック性能 GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
Graphics - DirectX 9 11.81 fps 14.73 fps 24.74 fps
Graphics - DirectX 10 - texture fill 9.13 fps 5.613 fps 4.63 fps
Graphics - DirectX 10 - color fill 0.24 fps 0.70 fps 1.19 fps
Graphics - DirectX 10 - POM 5.27 fps 3.74 fps 7.30 fps
Graphics - DirectX 10 - GPU cloth 10.50 fps 15.90 fps 13.26 fps
Graphics - DirectX 10 - GPU particles 5.34 fps 7.80 fps 12.19 fps
Graphics - DirectX 10 - Perlin noise 12.463 fps 7.58 fps 9.09 fps

基礎グラフィック性能は、Direct X9はGeForce GT520の方が表示が速く、Direct X10では向き不向きがあるようです。GeForce GT620はコア数が多くてクロックが低く、GeForce GT520はコア数が少なくクロックが高いという設計の違いがあります。GeForce GT220はGT620/520よりもメモリバスの帯域が広いです。

動画変換

TMPGEnc Video Mastering Works 5による動画変換です。

AVCHDビデオ(1920x1080 22Mbps)をH.264形式のPSPサイズ(480x272 1Mbps)にGPU機能を使って変換します。

フィルターありでは、インターレースの解除、映像ノイズの除去、色調補正、を行い変換します。ビデオカメラの動画編集でよく使うフィルター処理です。

動画変換時間 GeForce GT620 GeForce GT520 GT220 CPU変換
フィルターなし 07:15 07:28 07:31 07:13
フィルターあり 14:30 16:08 17:02 14:36

GT620/GT520共にCUDA性能がとても低く、CPUの性能が高い場合はCUDA変換を使う意味が無くなっています。

動画変換の消費電力量 GeForce GT620 GeForce GT520 GT220 CPU変換
フィルターなし 0.0139 kWh 0.0137 kWh 0.0145 kWh 0.0142 kWh
フィルターあり 0.0292 kWh 0.0302 kWh 0.0329 kWh 0.0296 kWh

CPU変換の電力はGT620搭載時のものです。

Watts up PRO?での1秒毎の消費電力を変換時間分抜き出して計算したキロワットアワーです。CPU処理とGPU処理の電力バランスと変換時間の関係で変わるため、単純に早ければ電力が少ないとは限りません。この比較に於いては誤差程度の違いでしかありませんでした。

3DMARK

3DMARK11はDirect X10/11世代、3DMARK06はDirect X9世代のグラフィック性能を測ります。

3DMARK11 GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
Performance(1280x720) Score P667 P614  
Graphics Score 597 537  
Physics Score 3809 3838  
Combined Score 494 522  
Extreme(1920x1080) Score X182 X184  
Graphics Score 164 164  
Physics Score 4300 3914  
Combined Score 169 193  

GeForce GT220はDirect X10.1までの対応です。

3DMARK06 GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
1280x720 Score 3933 4663 8568
SM2.0 1433 1733 3177
HDR/SM3.0 1391 1648 3473
CPU 4452 4495 4151
1920x1080 2393 3099 5601
SM2.0 934 1212 2159
HDR/SM3.0 747 983 1951
CPU 4458 4640 4581

GeForce GT220はクロック性能は低いですが、3D描画性能のバランスが高いです。

GeForce GT620GeForce GT520はWindowsのデスクトップやブラウザなどの基本表示と動画再生を重視して、ゲーム等の3D描画性能を省いたようなバランスになっています。

CINEBENCH R15

OpenGLの描画性能を測定するベンチマークです。

CINEBENCH R15 GPU fps GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
Onpen GL GPU 16.51 fps 16.42 fps 18.19 fps

Heaven

HeavenもDirect Xの3Dグラフィック性能を測定するベンチマークです。3DMARKと異なり、ほぼ純粋なビデオカードの性能を測定します。

ゲーム性能ではなく、純粋にグラフィックボードの描画性能を測るベンチマークです。グラフィックボードの描画性能以外の要素は極力排除されています。

Heaven 4.0

Heaven4.0 Score GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
OpenGL      
1920x1080 49 62 117
DX9      
1280x720 121 143 278
1920x1080 51 67 121
DX11 Tessellation: Normal      
1280x720 115 131  

Heaven 3.0

Heaven3.0 AvFps GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
DX11 Tesselation:Normal      
1280x720 7.9 8.4  
1920x1080 4.1 4.6  
DX10      
1280x720 11.1 12.6 19.6
1920x1080 5.2 5.9 9.4
DX9      
1280x720 9.5 10.9 19.2
1920x1080 3.9 4.9 9.0

GT520の性能が僅かに高いですが、1fps程度の違いは見た目には変わらず、どちらも表示はカクカク状態で、高画質の3D描画には性能不足です。

ゆめりあ

3Dのキャラクターを描画するシンプルなもので、Direct X9で古い設計のベンチマークです。

ゆめりあ スコア GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
1024x768 13533 15891 34432
1600x1200 6045 8697 17884

Direct X9のシンプルな3D描画はどちらも可能です。

ゲームベンチマーク

特定のゲームを想定した性能測定です。

Battlefield 4

Direct X11世代の兵隊ものFPSゲームです。ベンチマークソフトは無く、ゲーム本体を使用しています。

4Gamer.netベンチマークレギュレーション 15.0のセーブデータを用いた操作不要のキャンペーンモードでの測定です。同じ場面で無操作であるため、結果を比較するベンチマークとして適しています。
4Gamer.net ベンチマークレギュレーション

測定は64bit版のフルスクリーンモード。オプションで画面の解像度とグラフィックのクオリティを変更して測定しています。性能測定はFrapsを用いて1分間の測定を2回行った平均値です。

4Gamer.netによると、このセーブデータによるベンチマークでは、Av65fpsでマルチプレイ時にMin40fpsラインとなり、Av90fpsでマルチプレイ時にMin60fpsラインになり快適とのことです。

Battlefield4 AvFps GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
1280x720      
グラフィックのクオリティ 低 15.1 17.0  
13.0 14.3  
1920x1080      
7.9 9.5  

このクラスのグラフィックボードでは動作が重すぎて操作が厳しい結果となっています。

FINAL FANTASY XIV 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編

フィールドに複数のキャラクターを表示させることで、実際のゲームに近い性能測定になりました。

測定はフルスクリーンモードを選択しています。

新生FF14 キャラクター編 スコア GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
1280x720 フルスクリーン      
標準品質(デスクトップPC) 2092
普通
2867
やや快適
4875
快適
最高品質 850
動作困難
1212
設定変更が必要
1860
設定変更を推奨
1920x1080 フルスクリーン      
標準品質(デスクトップPC) 959
動作困難
1439
設定変更が必要
2527
やや快適
最高品質 364
動作困難
645
動作困難
878
動作困難

解像度と画質設定を低くすればプレイは可能ですが、映像を含めてゲームを楽しむのは厳しい結果となっています。

FINAL FANTASY XIV (旧FF14)

高画質なムービー映像場面での性能です。

動作設定での切替がないため、測定はウインドーモード(デスクトップの一部に表示している状態)です。

FF14 スコア-LoadTime GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
Low 808 - 13610 ms 990 - 12943 ms 1374 - 12240 ms
High 395 - 16517 ms 500 - 14870 ms 717 - 13425 ms

LoadTimeは読込の早さを表しています。ms(ミリ秒)なので数値が小さいほど早いです。

FINAL FANTASY XI (FF11)

古い世代の多キャラクターの表示性能を測るベンチマークです。

FF11 スコア GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
High 6529 7203 8081

PSO2

背景処理とキャラクター動作の性能を測るベンチマークです。実際のゲームを想定していますが、敵数やエフェクトなどの違いにより、実ゲームではもっと重くなる場面があります。

PSO2 V2

PSO2 キャラクタークリエイト体験版 ver. 2.0 での測定です。

実際のゲームプレイに近い表現となり、スコアはそのままゲームのプレイのしやすさに反映されます。

PSO2 GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
1280x720 ウインドウモード      
簡易描画設定 1 9297 12933 33001
簡易描画設定 3 692 1049 2779
簡易描画設定 5 348 583 1463
1920x1080 ウインドウモード      
簡易描画設定 1 2945 5625 18689
簡易描画設定 3 208 368 980
簡易描画設定 5 131 210 587

スコアの目安:
 5001~ 快適に動作
 2001~5000 標準的な動作
 ~2000 動作が重い

画質設定を最低にしないとゲームを楽しむのは厳しい結果となっています。

PSO2

フルスクリーンでは解像度が固定になってしまうため測定はウインドーモードで行っています。

PSO2 GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
1280x720 ウインドウモード      
簡易描画設定 1 2412 4900 11574
簡易描画設定 3 287 456 1227
簡易描画設定 5 157 246 710
1920x1080 ウインドウモード      
簡易描画設定 1 698 1457 3979
簡易描画設定 3 118 170 433
簡易描画設定 5 86 119 282

簡易描画設定が低いほどグラフィック処理の負担が下がり、スコアがCPUに依存します。

Dirt3

レースゲームを使った性能測定です。ゲーム本体にベンチマーク機能があります。

測定はフルスクリーンで行っています。グラフィック設定の変更はプリセット(Medium/Ultra)を選択しています。

Dirt3 Average fps - Min fps GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
1280x720 MEDIUM 26.26 - 21.88 fps 29.11 - 23.82 fps 48.05 - 39.15 fps
1280x720 ULTRA 12.96 - 12.50 fps 12.00 - 11.50 fps 27.63 - 22.64 fps

フレームレートなので30fpsがゲームを楽しめる目安です。レースゲームなので最低fpsが30欲しいところです。

GeForce GT220では低解像度で快適なプレイが可能ですが、GeForce GT620/520では厳しい性能です。

A列車で行こう9

列車シミュレーションによる都市育成のゲームです。

ゲームをプレイするだけなら20fpsあれば操作可能ですが、列車の動きや都市の景色を楽しむなら40fps欲しいところです。また、シミュレーションゲームであるため、画面の解像度が低いと窮屈です。

A列車で行こう9 Version2.0

A列車で行こうVersion2.0 Professionalの発売に合わせてベンチマークもバージョンアップしました。OpeningV2の測定結果です。

A9V2 fps GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
1280x720      
簡易設定: 低 24.8 31.7 49.8
簡易設定: 高 8.6 11.4 14.2
1920x1080      
簡易設定: 低 11.6 16.3 28.3
簡易設定: 高 4.5 6.7 9.2

GT620では解像度を低くして低画質設定でも最低fpsが低いため操作が厳しいです。

A列車で行こう9
A9 fps GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
1280x720      
簡易設定: 低 24.1 29.1 46.3
簡易設定: 高 9.1 11.4 14.0
1920x1080      
簡易設定: 低 10.9 14.5 28.0
簡易設定: 高 5.0 6.8 9.5

OpemingA - DemoA - DemoB - OpeningB の平均フレームレートで一番fpsが少なかった数値を採用しています。

LostPlanet2

アクションゲームですが、アクション性では無く巨大なモンスターが動く「テストタイプB」での測定です。グラフィック処理としては「テストタイプB」の方が負荷が高いです。

LostPlanet2 Rank-Average:fp GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
Direct X11      
1280x720 D-6.3 D-5.9  
1920x1080 D-4.5 D-4.5  
Direct X9      
1280x720 D-10.4 C-15.1 C-24.3
1920x1080 D-5.0 D-8.0 D-13.4

高画質ではDirect X11、画質よりも動作優先ならばDirect X9になります。

GeForce GT620もGT520も、どちらも動作はカクカクで楽しむことができません。

大航海時代Online

設計の古いオンラインゲームの目安になります。

グラフィック設定は最高画質に指定していますが、解像度は1280x1024です。

大航海時代Online Totalスコア GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
1280x1024 グラフィック:最高 833 979 1686

快適にプレイするならTotalスコア150以上が目安とされています。

バイオハザード5

人型が集会で集まっている場面「ベンチマークテストB」での性能です。

モンスターやキャラクター数の多いゲームの目安になります。

バイオハザード5 Average:fps-Rank GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
Direct X10      
1280x720 20.3-C 25.8-C 41.2-B
1920x1080 10.0-C 14.6-C 25.5-C
Direct X9      
1280x720 21.5-C 25.8-C 42.9-B
1920x1080 10.5-C 15.1-C 25.8-C

平均フレームレートが30fpsもないので重いです。Direct X10/X9に関係なく基礎的な能力が足りていません。

リアル彼女

Illusionゲーム(R18)のベンチマークです。ベンチマークソフトはR18ではなく普通です。

R18の3Dゲームの動作目安になります。

リアル彼女 スコア-ランク GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
1280x720      
ノーマル 073-S 073-S 077-S
ハイクオリティ 013-B 012-B 028-A
1600x1200      
ノーマル 041-S 表示異常 074-S
ハイクオリティ 005-C 表示異常 017-B

ランクはA以上で快適な動作です。

GeForce GT520の高解像度は動作はしますが表示がおかしくなっていました。

人工少女

Illusionゲーム(R18)のベンチマークです。ベンチマークソフトはR18ではなく普通です。

こちらは3D美少女をたくさん表示させるベンチマークです。

人工少女 スコア GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
1024x768 027 032 017

人工少女のベンチマークはグラフィック性能よりも相性でスコアが左右されやすいです。性能の高いビデオカードでスコアが高くなるとは限りません。

消費電力比較

一部のベンチマークでは合わせて消費電力も測定しています。

消費電力の測定には1秒毎にログがとれる『Watts up Pro?』を用いています。数値には測定器自身の消費電力に+1.5W程が加わっています。

1秒よりも短い変動は測定のタイミングと合わないと記録されません。そのため、瞬間最大電力は測定よりも大幅に大きい場合があります。予めご了承ください。

最大消費電力 Watt GeForce GT620 GeForce GT520 GT220
アイドル時 66.7 67.6 72.3
3DMark11 Performance(1280x720) 123.6 121.5  
3DMark06 1280x720 126.8 128.6 127.6
Heaven 3.0 DX11 1280x720 129.6 128.6  
DX10 1280x720 129.8 125.8 120.3
DX9 1280x720 105.6 115.4 115.1
FF14 Low 135.0 131.7 129.3
High 128.5 126.3 131.2
ゆめりあ 1024x768 103.7 88.0 108.9
1600x1200 88.6 93.2 105.0

アイドルの消費電力はGeForce GT620が低いですが、GeForce GT520の方が3Dグラフィック性能が高くバランスが良いという結果になりました。それでも、どちらも3Dグラフィック性能はとても低くゲーム目的には厳しい性能です。

PCMARKはグラフィック以外の影響も大きく、実用を想定した動作であるために、電力測定が安定しないため公開を控えています。性能が低いビデオカードだからこそ他の変動の影響を大きく受けてしまいます。

アイドルの消費電力 ~ Heavenの消費電力が基本的なビデオカードの消費電力変化を表しているとお考えください。FF14の消費電力が高いのはCPUの負荷も高いためです。

まとめ

GeForce GT610はGT520と同じですが、GT620の性能バランスを見るとGT620とGT610の立ち位置がよく分からなくなりますね。

GeForce GT620は動画再生とブラウザ表示用です。最低限必要なグラフィックボードとして、古いチップセットに内蔵のグラフィックからの乗り換えに。最新のCPU内蔵のグラフィック(Intel HD4000など)よりも性能が低いことに注意してください。

3D描画性能はGeForce GT520が僅かに高いですが、GT220よりも大幅に性能が低いです。GeForce GT620/GT520(GT610)はゲーム等の3D描画性能は捨てている最低限のグラフィックボードと言えます。

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History

2014/05/19
「Battlefield4」 と 「FF14 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」と「PSO2」と「Heaven4.0」と「CHINEBENCH R15」のベンチマーク結果を追加。
これらの測定は、GeForce Driverのバージョンは335.23 に、SSDがCrucial m4 256GBに変わりました。同じ項目の結果は同じ条件での測定としています。
2013/02/10
バイオハザードが「バオハザードに」になっていたのを修正。
2013/01/08
「A列車で行こう9 Version2.0」の測定を追加
2012/12/20
「動画変換の消費電力量」が間違っていた(数値がWhで単位がkWhになっていました)ため修正しました。
2012/12/15
一部、説明を追加。
2012/12/14
GeForce GT220の比較データを追加。まとめを追加。その他、追加や修正。
2012/12/06
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