グラフィックカードRadeonシリーズのR9-200 / R7-200 シリーズについてまとめています。
Radeon HDはRadeon Rに名称が変わりました。
Radeon RではR9がハイエンド、R7がミドルレンジ以下のグレードを表しています。
現在のところ、R9シリーズはDirect X11ゲームも快適、R7シリーズはDirect X9は快適な場合もあるがX11は画質設定を下げないと厳しいと言えます。
Radeon R-200シリーズは性能部分の基本設計はRadeon HD7000を踏襲していますが、ビデオカード全体としては改良が進み使いやすくなりました。
R-200シリーズの特徴としては、Direct X11.2対応、Open GL4.3対応になりました。
接続可能なモニタ数は4台でRadeon HD7000シリーズと数は同じですが、コネクタの組み合わせに制限が無くなりました。3台目以降がDisplayPort接続でなくても仕様上は4台の接続が可能です。実用ではグラフィックボードに搭載されるコネクタに依存します。
DisplayPortは1.3対応になり、マルチモニタでの超解像度設定が設定しやすくなりました。
HDMIは1.4aに対応しています。
CrossFire XMDA
2台以上のRadeonを接続して動作するCrossFire XがCrossFire XMDAとなりました。
ブリッジケーブルの接続が必要なくなり、マザーボードの機能であるPCI Expressリンクでの接続になりました。
Mantle機能が実装されました。対応しているゲームタイトルで、DirectXよりもダイレクトにRadeon専用のGPU処理が可能になり、高性能を発揮できるようになりました。
一部のRadeon R-200には、True Audio機能が実装されました。対応したゲームで、GPUでオーディオ処理が可能となり、CPUのオーディオ負荷を低減させます。複数の銃声や爆発音が多発するようなFPSゲームではオーディオ処理によるCPU負荷が高くなってしまうので、CPU負荷の低減に貢献する機能です。
MantleはRadeon系のゲーム機にも実装され、True AudioはPC系グラフィックボードのみの機能のようです。
どちらの機能も、それを活用したゲームタイトル次第となります。
Radeon R9 295X2 | |||
SPコア数 | テクスチャユニット数 | ROP数 | 最大コアクロック |
2816 + 2816 | 176 + 176 | 64 +64 | 1018 MHz |
VRAM種類と容量 (ビデオメモリ) |
ビデオメモリバス幅 | メモリクロック | 独自API |
4GB + 4GB GDDR5 | 512bit + 512bit | 5000 MHz相当 | Mantle , True Audio |
DirectXバージョン | 消費電力目安 | 接続ソケット | PCI-E追加電源コネクタ |
11.2 | 500W (最大550W) | PCI-E 3.0 | 8 pin + 8 pin |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
RadeoんR9 290Xを内部で2つ繋いだものです。動作クロックを下げていないため、単純にRadeon R9-290XのCrossFire相当になります。
Radeon R9-290Xの2倍の電力を8ピンの2本で供給するため、1本あたり最大28Aの出力が可能な電源を使用する必要があります。通常は8ピン1本は150W(12V 12.5A)への対応ですので電源の対応能力に注意が必要です。
全長は306mmと長く、GPUクーラーは簡易水冷式になっています。厚みは2ソケット分ですが、取り付けが可能か十分な確認が必要です。
一般にはRadeon R9-290XのCrossFireの方が扱いやすくおすすめです。Radeon R9 295X2はマニア向けの特別な製品に仕上がっています。
負荷がとても高いCrysis3でもFull-HDでは60fpsを超える安定した表示が可能。一般的なDX11ゲームであれば4K2K(3840x2160)の解像度も画質設定次第で快適な動作が可能です。
Radeon R9 290X | |||
SPコア数 | テクスチャユニット数 | ROP数 | 最大コアクロック |
2816 | 176 | 64 | 1,000 MHz |
VRAM種類と容量 (ビデオメモリ) |
ビデオメモリバス幅 | メモリクロック | 独自API |
GDDR5 4GB | 512bit | 5,600 MHz相当 | Mantle , True Audio |
DirectXバージョン | 消費電力目安 | 接続ソケット | PCI-E追加電源コネクタ |
11.2 | 250W | PCI-E 3.0 | 8pin+6pin |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
Radeon HD7970を大きく超える性能で、GeForce GTX780と同等の性能です。
多くのDirect X11ゲームが快適に動作します。
負荷がとても高いCrysis3ではFull-HD(1920x1080)の標準画質で快適に動作する性能です。
最大性能を目指したモデルになっています。
独自設計で性能を高めて商品化されるオーバークロックモデルはこちらが中心になります。
Radeon R9 290 | |||
SPコア数 | テクスチャユニット数 | ROP数 | 最大コアクロック |
2560 | 160 | 64 | 947 MHz |
VRAM種類と容量 (ビデオメモリ) |
ビデオメモリバス幅 | メモリクロック | 独自API |
GDDR5 4GB | 512bit | 5,000 MHz相当 | Mantle , True Audio |
DirectXバージョン | 消費電力目安 | 接続ソケット | PCI-E追加電源コネクタ |
11.2 | 250W | PCI-E 3.0 | 8pin+6pin |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
R9 290Xより少し性能下がりますがあまり変わらない性能です。価格差が大きいためR9-290XよりもR9-290がおすすめ。
少しの性能向上よりもバランスが重視されたモデルになっています。
Radeon HD7970を大きく超える性能で、GeForce GTX780と同等の性能です。
多くのDirect X11ゲームが快適に動作します。
負荷がとても高いCrysis3ではFull-HD(1920x1080)の標準画質で快適に動作する性能です。
Radeon R9 280X | |||
SPコア数 | テクスチャユニット数 | ROP数 | 最大コアクロック |
2048 | 128 | 32 | 1,000 MHz |
VRAM種類と容量 (ビデオメモリ) |
ビデオメモリバス幅 | メモリクロック | 独自API |
GDDR5 3GB | 384bit | 6,000 MHz相当 | Mantle |
DirectXバージョン | 消費電力目安 | 接続ソケット | PCI-E追加電源コネクタ |
11.2 | 250W | PCI-E 3.0 | 8pin+6pin |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
Radeon HD7970やGeForce GTX770に近い性能です。
Direct X11の多くのゲームが快適に楽しめますが、Crysis3のように負荷がとても高いゲームでは設定を下げる必要があります。
Radeon R9 270X | |||
SPコア数 | テクスチャユニット数 | ROP数 | 最大コアクロック |
1280 | 80 | 32 | 1,050 MHz |
VRAM種類と容量 (ビデオメモリ) |
ビデオメモリバス幅 | メモリクロック | 独自API |
GDDR5 2GB GDDR5 4GB |
256bit | 5,600 MHz相当 | Mantle |
DirectXバージョン | 消費電力目安 | 接続ソケット | PCI-E追加電源コネクタ |
11.2 | 180W | PCI-E 3.0 | 6pin+6pin |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
Radeon HD7950やGeforce GTX660Tiに近い性能です。
Direct X9ゲームでは最高画質で、Direct X11ゲームは画質設定を調整することで楽しめます。
新生FF14 キャラクターベンチマーク編では、Full-HD(1920x1080)の解像度でスコア7000以上の「非常に快適」なクラスに該当します。
Direct X9のMMO系のゲームが中心の場合におすすめとなります。
Radeon R9 270 | |||
SPコア数 | テクスチャユニット数 | ROP数 | 最大コアクロック |
1280 | 80 | 32 | 925 MHz |
VRAM種類と容量 (ビデオメモリ) |
ビデオメモリバス幅 | メモリクロック | 独自API |
GDDR5 2GB | 256bit | 5,600 MHz相当 | Mantle |
DirectXバージョン | 消費電力目安 | 接続ソケット | PCI-E追加電源コネクタ |
11.2 | 150W | PCI-E 3.0 | 6pin |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
PCI-E補助電源コネクタが6pin 1本に収まるようにR9-270Xの性能を抑えたモデル。
Radeon HD7870 GHzEdition相当の性能で、R9-270Xよりも性能が少し低いですが、動作ゲームの目安はR9-270Xと同じです。
Radeon R7 260X | |||
SPコア数 | テクスチャユニット数 | ROP数 | 最大コアクロック |
896 | 56 | 16 | 1,100 MHz |
VRAM種類と容量 (ビデオメモリ) |
ビデオメモリバス幅 | メモリクロック | 独自API |
GDDR5 2GB | 128bit | 6,500 MHz相当 | Mantle |
DirectXバージョン | 消費電力目安 | 接続ソケット | PCI-E追加電源コネクタ |
11.2 | 115W | PCI-E 3.0 | 6pin |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
コア数等が小さい分、クロック数を高くすることで性能の大幅な低下を抑えています。
Radeon HD6870、GeForce GTX650Tiに近い性能です。
Direct X9ゲームをそれなりに楽しむならこのクラス。
新生FF14 キャラクターベンチマーク編では、Full-HD(1920x1080)の解像度でスコア5000以上の「とても快適」なクラスに該当します。余裕が無いため落ち込みが発生しやすいですが、最高画質設定でもあまり問題のない性能です。
Radeon R7 250 | |||
SPコア数 | テクスチャユニット数 | ROP数 | 最大コアクロック |
384 | 24 | 8 | 1,050 MHz |
VRAM種類と容量 (ビデオメモリ) |
ビデオメモリバス幅 | メモリクロック | 独自API |
GDDR5 2GB | 128bit | 4,600 MHz相当 | Mantle |
DirectXバージョン | 消費電力目安 | 接続ソケット | PCI-E追加電源コネクタ |
11.2 | 65W | PCI-E 3.0 | なし |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
GeForce GT640よりも性能が高く、Direct X9ゲームがそれなりに動作できます。
Radeon R7 240 | |||
SPコア数 | テクスチャユニット数 | ROP数 | 最大コアクロック |
320 | 20 | 8 | 780 MHz |
VRAM種類と容量 (ビデオメモリ) |
ビデオメモリバス幅 | メモリクロック | 独自API |
GDDR5 1GB DDR3 2GB |
128bit | 4,600 MHz相当 | Mantle |
DirectXバージョン | 消費電力目安 | 接続ソケット | PCI-E追加電源コネクタ |
11.2 | 30 - 45W(?) | PCI-E 3.0 | なし |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
性能が低くゲーム用ではありません。デスクトップのマルチモニター接続に。
Radeon R7 250との価格差が小さいため、R7-250をおすすめします。