グラフィックカードRadeonシリーズのHD5000シリーズをまとめています。
HD5800ではGPUをデュアルコアにすることで、HD4800の2倍の性能に大幅アップ。
HD5700ではシングルコアにして消費電力を低減。
Direct X11対応。Direct X9/X10.1の性能が向上しています。Windows7のDirect X10.1にも最適。
物理演算のDirectCompute 5.0/OpenCL対応。ATI Streameによる高速動画エンコードに対応。
一部のゲームなどで使われている『NVIDIA PhysX』と、高速道動画エンコードやAdobe Photoshop等で活用される『NVIDIA CUDA』には対応しないので注意。
★★★☆☆ 高解像度での高画質設定でゲームを存分に楽しみたい人に
ATI Eyefinityにより、3画面同時接続に対応。3画面同時接続には1系統はDisplayPortを使う必要があります。Windows XPでは2画面までの対応。
単精度浮動小数点演算の性能は4.64TFLOPs。最大消費電力は294Wで補助電源としてPCI-E6ピンと8ピンの接続が必要。アイドル時の消費電力は42W。
Radeon HD5850の2枚接続(CrossFire)と同等の性能です。GeForce GTX295よりも高性能で低い消費電力を実現しています。全長がHD5850よりも長い約310mmあるため取り付けスペースに注意が必要です。
★★★★★ Windows7で高画質ゲームを存分に楽しみたい人に
ATI Eyefinityにより、3画面同時接続に対応。3画面同時接続には1系統はDisplayPortを使う必要があります。Windows XPでは2画面までの対応。
単精度浮動小数点演算の性能は2.72TFLOPs。最大消費電力は188Wで補助電源としてPCI-E6ピンが2つ必要。アイドル時の消費電力はHD4850よりも少ない27Wでとても効率が高くなっています。新しいモデルでは21Wに低下しているようです。
Radeon HD4870X2やGeForce GTX285よりも高い性能で消費電力が低くなっています。
リファレンスモデルでは長さが約266.7mmとかなり長い(GPUクーラーのケースも含めると280mm以上)ので取り付けできるか注意が必要。HDDベイなどに干渉してしてしまう恐れが高い。カバーが大きいためSATAコネクタなどマザーボード上の配置にも注意。補助電源コネクタは前方からではなく横から差し込める向きになっています。
DisplayPortを6基装備したモデル(同時6画面対応)も発売が予定されています。こちらは最大消費電力が大きくなり、補助電源は8ピン+6ピンの接続が必要。
★★★★☆ コストパフォーマンスが高い逸品
ATI Eyefinityにより、3画面同時接続に対応。3画面同時接続には1系統はDisplayPortを使う必要があります。Windows XPでは2画面までの対応。
単精度浮動小数点演算の性能は2.09TFLOPs。最大消費電力は151Wで補助電源としてPCI-E6ピンが2つ必要。HD4850よりも最大消費電力が大幅に高いことに注意。アイドル時の消費電力は27W。
Radeon HD4890・HD4870やGeForce GTX285よりも高い性能で消費電力が低くなっています。
3万円前後で発売される見込みのため、コストパフォーマンスはとても高い。こちらでも長さがHD4890よりも長い約241mmのため、取り付けには注意が必要。補助電源コネクタが横ではなく通常の前面から接続するタイプなのでその分のスペースも必要です。
リファレンスではHD5870から背面ヒートシンクが省略、前方穴の片方が電源コネクタで塞がれているなどで、HD5870よりも冷却しにくくファンの音が大きくなるようです。消費電力は低いが騒音が増えるのは残念なところ。オリジナルファン搭載モデルに期待。
★★☆☆☆ 消費電力よりも安さ重視
HD5850よりもSP数などを減らしてクロックを高くしたモデル。
HD5770よりも高性能でHD5850よりも安く欲しい!HD5850とHD5770の大きな価格差を埋めるモデル。
クロックが高いと言ってもコアクロックはHD5870の850MHzよりも低い800MHzで、メモリクロックはHD5850と同じ4,000MHzで256bit。
単精度浮動小数点演算の性能は1.79TFLOPs。最大消費電力は175Wで補助電源としてPCI-E6ピンが2つ必要。HD4850よりも最大消費電力が大幅に高いことに注意。アイドル時の消費電力は25W。
★★★★★ 大きさと価格で選ぶなら
Radeon HD5870のシングルコアモデルで性能が半分になっています。単精度浮動小数点演算の性能は1.36TeraFLOPs。最大消費電力は108Wでアイドル時の消費電力は18W。補助電源としてPCI-E6ピンが1つ必要。
HD4870と同等の性能で置き換わるモデルです。価格が2万円以下と買いやすいですが、HD5850との性能差を考えると予算と大きさが許容できるならばHD5850がおすすめ。消費電力を少なくしたいのならばHD5750がおすすめ。
性能の悪いリファレンスクーラーからオリジナルクーラー搭載に変わり、価格も下がってきた今はHD5750よりおすすめ。最大消費電力は高いが性能も高いのであまり気にする必要は無い。
★★★★☆ 高解像度対応で省電力
Radeon HD5850のシングルコアモデルで性能が半分になっているだけではなく、コアクロックも低下。単精度浮動小数点演算の性能は1.008TeraFLOPs。最大消費電力は86Wでアイドル時の消費電力は16W。補助電源としてPCI-E6ピンが1つ必要。
HD4850と同等の性能で価格も近い。 VRAMがGDDR5の1GBと512MBモデルがあります。消費電力の低さと価格の安さで使いやすいモデルです。ワイドモニターのドット・バイ・ドット表示もそれなりに楽しめて、ゲーム以外でも長い時間使うPCではアイドル時(Web閲覧などGPUをほとんど使わない動作)の低消費電力が大きな魅力。
HD5770でも静音高冷却の独自クーラー搭載が増えたので悩みどころ。悩んだ場合は性能に余裕のあるHD5770を選ぶ方が満足できる。ビデオカードのアイドル2Wの差はCPUなどシステム全体としては誤差程度の違いでしかない。
PowerColorから補助電源接続が不要のHD5750が発売。性能を変えずに電力効率を高めて最大75W以下を実現。製品名は「AX5750 1GBD5-NS3DH」。
★★★★★ 補助電源不要のミドルレンジ
補助電源接続が不要なミドルレンジ。単精度浮動小数点演算の性能は620GFLOPs。最大消費電力は64Wでアイドル時の消費電力は14W。GeForce 9600GTよりも高い性能を発揮する場面が多い。
HD5750との性能差は大きいので、補助電源不要に拘らなければHD5750がおすすめ。ゲーム重視にはHD5570よりもHD5670。
★★★☆☆ バランスの良いローエンド
アイドル時の省電力重視に。単精度浮動小数点演算の性能は520GFLOPs。最大消費電力は42.7Wでアイドル時の消費電力は9.69W。
基本設計はHD5670と同じでクロックやメモリ帯域が低くなっています。シェーダーが活用される場合はHD4670以上、一般的なゲーム性能はHD4670以下となります。GeForce GT220よりは高性能です。低解像度のゲーム向き。
☆☆☆☆☆ HD5570よりほんの少し低い性能
アイドル時の省電力重視に。単精度浮動小数点演算の性能は不明。最大消費電力は40Wでアイドル時の消費電力は不明。
ラインアップの隙間を埋めるためのモデル。価格がHD5570と同等で消費電力の差もほとんどなく、こちらを選ぶメリットは特にありません。
★★☆☆☆ 静音ファンレス
補助電源接続が不要なミドルレンジ。単精度浮動小数点演算の性能は不明。消費電力の参考値は19.1Wでアイドル時の消費電力は6.5W。
性能も消費電力もHD4550とほぼ同性能。性能が低いためDX11は使い物にならず、HD4550を選んでも変わらない。最大のメリットはEyefinityに対応しているので、最大3つのディスプレイ出力が可能。ゲーム性能は必要ないが多画面表示したい場合に最適。※3台目のモニターにはDisplayPortでの接続が必要です。