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更新:2013/12/10

GeForce 600シリーズの選び方

概要

グラフィックカードGeForceのGTx600シリーズをまとめています。

最新nVidia GeForce情報
GTx600など最新のGeForceの詳細はこちら

GeForce GTX600世代の特徴

生産プロセスが28nm世代となり、同じ性能ならば大幅に消費電力が少なくなります。TDP(冷却と電力)の余裕に応じてクロックが自動で高まる(ブースト)ため、動作クロックが重要な場面での性能の落ち込みが少ない。

ブーストクロックはコアクロックの上限ではなく一般的で平均的な動作クロックとのこと。余裕があればもっと高くなり、余裕がなければ基本クロックに近くなります。

Frame Rate Target機能により、FPSが無駄に高まりグラフィックボードがフル動作してしまうという問題を解決することができます。これまでは処理が軽い場合にボトルネックがなくGPUがフルに動作してしまい発熱と消費電力が無駄に高まっていましたが、フレームレートの目安を設定することで無駄を抑えることができるようになりました。

インターフェースはPCI-Express 3.0対応、現在の性能では未だPCI-E2.0に接続しても性能低下などの問題はありません。

Windows8に採用される予定のDirect X11.1に対応。

最大4画面出力に対応になりました。Radeonでは3画面以降がDisplayPortを使うことが必須でしたが、GeForceではそのような制限は無く、コネクタが搭載されていればDVI-D x2+HDMI x2という組み合わせも可能です。

GeForce GTx600 モデル毎の特徴

Direct X11 高画質ゲーム向き

GeForce GTX690

★★★☆☆ デュアルGPU搭載で高性能なシングルカード

GeForce GTX690
CUDAコア数 テクスチャユニット数 コアクロック / ブーストクロック L2 キャッシュ
1536 x2 128 x2 915MHz / 1019MHz 512 KB x2
VRAM容量(ビデオメモリ) ビデオメモリバス幅 メモリ種類とクロック ビデオメモリ速度
2GB x2 256bit x2 GDDR5 6008 MHz相当 192.26 GB/s
DirectXバージョン TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
11.1 300W PCI-E 3.0 8ピン+8ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

GTX590よりも高性能で消費電力は少なくなりました。

GTX680を2基搭載しながらクロックを下げることで1枚のグラフィックボードに収まっています。1枚のグラフィックボードの中でSLI構成となっているため、SLIに対応したアプリケーションでないと性能が発揮できません。2枚使用するためにはQuad SLIに対応したシステムが必要です。

GTX680よりもクロックが低く設定されているためGeForce GTX680を2枚使ったSLIよりも性能が低いですが、消費電力が大幅に低く抑えられています。

高解像度で高画質な3Dゲームを3D Visionで堪能したい人向き。CUDA対応アプリケーションではほとんどの場合SLIには対応していませんのでCUDA目的の場合はGTX680へ。

GeForce GTX680

★★★☆☆ バランスの良い高性能

性能不足になりやすい高画質なDirect X11ゲームに最適。X9ゲームにはオーバースペック気味。

GeForce GTX580やRadeon HD7970よりも高性能で消費電力が少ない。

このクラスでもメモリバスが256bit止まりであるためメモリ帯域不足によりRadeon HD7970に性能が逆転されることがあります。メモリ周りの性能が必要な場合はGTX780またRadeon 7900系へ。

Frame Rate Target機能により、高い性能が必要ない場合には動作を抑えることが可能になりました。

GeForce GTX680
CUDAコア数 テクスチャユニット数 コアクロック / ブーストクロック L2 キャッシュ
1536 128 1006MHz / 1058MHz 512 KB
VRAM容量(ビデオメモリ) ビデオメモリバス幅 メモリ種類とクロック ビデオメモリ速度
2GB 256 bit GDDR5 6008 MHz相当 192.26 GB/s
DirectXバージョン TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
11.1 195 W PCI-E 3.0 6ピン+6ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

GTX670よりもコア数が増えてクロック数も高く設定されています。GTX670はGTX660(Ti)よりも性能の落ち込みを抑える物ですが、GTX680はGTX670から更に性能の上限が高まっています。GTX670ではOCモデルとしてGTX680並にクロック性能が引き上げられている物もあるため、コア数の違いの影響を受けない場合はGTX670と変わらない性能です。

GeForce GTX670

★★★★★ 電力バランスと性能で選ぶなら

GeForce GTX670
CUDAコア数 テクスチャユニット数 コアクロック / ブーストクロック L2 キャッシュ
1344 112 915 MHz / 980 MHz 512 KB
VRAM容量(ビデオメモリ) ビデオメモリバス幅 メモリ種類とクロック ビデオメモリ速度
2GB 256 bit GDDR5 6008 MHz相当 192.26 GB/s
DirectXバージョン TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
11.1 170 W PCI-E 3.0 6ピン+6ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

最高性能のGTX680から価格を抑えたモデル。GTX580よりも高性能で消費電力はGTX560Ti程度とバランスが良い。

GTX660Tiと基本性能は同じですが、ビデオメモリ周りが強化されています。このことにより、ビデオメモリに高い負荷がかかる場合にGTX660やGTX660Tiよりも性能の低下が小さくなります。性能が高くと言うよりも性能の落ち込みを防ぎます。性能は足りているのにフレームレートが低下しやすい場面は、CPUの性能不足やビデオメモリ周りの性能不足も理由の一つです。

GeForce GTX670の性能
多くのゲームがFullHDの高画質設定で快適に動作することができる性能があります。Core2 システムと第三世代Core i7システムにGeForce GTX560Tiとの性能比較を載せいています。
Direct X9では最新のゲームもFull-HDの最高画質設定で快適に動作。Direct X11でもテッセレーションの負荷が高すぎないゲームであれば快適に動作します。

Direct X9 オンラインゲーム向き

オンラインゲームはグラフィック能力だけでは無くバランスが重要です。
大人数の場合はビデオメモリの性能が重要になります。

GeForce GTX660Ti

★★☆☆☆ GTX760とGTX660に挟まれて微妙に

GeForce GTX660Ti
CUDAコア数 テクスチャユニット数 コアクロック / ブーストクロック L2 キャッシュ
1344 112 915 MHz / 980 MHz 384 KB
VRAM容量(ビデオメモリ) ビデオメモリバス幅 メモリ種類とクロック ビデオメモリ速度
2GB 192 bit GDDR5 6008 MHz相当 144.19 GB/s
DirectXバージョン TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
11.1 150 W PCI-E 3.0 6ピン+6ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

GTX660よりもコア数が大幅に増えたことで性能が高くなっていますが、クロックとビデオメモリへの依存度が高い場合はGTX660と同等の性能に落ち込みます。

GTX670よりもメモリ周りが弱く(ビデオメモリの帯域が192bitに狭く、L2キャッシュ容量が384KBに少なく)なっています。これはDirect Xのバージョンに係わらずに影響を受けます。

GeForce GTX660

★★★★★ 価格・性能・低電力ともに高いバランス

GeForce GTX660
CUDAコア数 テクスチャユニット数 コアクロック / ブーストクロック L2 キャッシュ
960 80 980MHz / 1033MHz KB
VRAM容量(ビデオメモリ) ビデオメモリバス幅 メモリ種類とクロック ビデオメモリ速度
2GB 192 bit GDDR5 6008 MHz相当 144.19 GB/s
DirectXバージョン TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
11.1 140W PCI-E 3.0 6ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

ビデオメモリ2GBにメモリバス幅192bitでマルチモニター表示も安心。高解像度で高画質設定でのオンラインゲームや、Direct X10ゲームにはこのクラスが快適に楽しむ目安です。

「ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア」や「シムシティ(2013)」などDirect X9の高画質ゲームを楽しむのもこのクラスが快適な動作の目安になります。(解像度と画質設定や場面によってもっと高い性能が欲しくなる場合もありますが、調整すれば満足に楽しめるのがこのクラスのビデオカードです。)

性能は GTX580 と同程度で補助電源コネクタは6ピンが1本のみで動作します。消費電力は GTX550Ti や Radeon HD7870 よりもやや上で、GTX560TiやGTX460やRadeon HD6870よりも下です。

発売当初の価格は2万円前半と買いやすく、性能はGTX 660Tiよりも低いもののGTX560Tiからは大幅に高いので、性能に不満を感じ始めた人には乗り換えもお奨めできます。

価格と補助電源コネクタ数に問題が無ければ660Tiがおすすめです。コア数が少ないため負荷が大きくなるフルHDの高画質設定で楽しみたい場合は660Tiとの差が大きくなります。

GeForce 650Ti Boost

★★★☆☆ より安くなったGTX660 予算で妥協する人に

GeForce GTX650Ti Boost
CUDA(SP)コア数 コア・クロック
(ブースト)
メモリ・クロック メモリ・バス幅
768 980MHz (1033MHz) 6008MHz相当 192bit
VRAM容量(ビデオメモリ) TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
2GB / 1GB 134W PCI-E 3.0 6ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

GeForce GTX 660と650Tiとの性能差に大きな開きがありますが、650Ti Boostはその間を埋めるバランスとなっています。GeForce GTX570と同等以下で、GTX560Tiよりも性能が高くなっています。価格は2万円を切り買いやすくなる予定です。2万円を超えるGTX660の購入は厳しいが性能が必要な人向きです。

発売直後の価格はGTX660よりも高いことがあります。GTX660と価格差がほとんどない場合はGTX650TiBoostを選ぶ意味がなく、GTX660をおすすめします。

ビデオメモリ周りの性能がGTX660と同じであることが特徴です。CUDAコア数の影響が少ないDirect X9のゲーム向き。フルHD 1920x1080の解像度での高画質設定にはこのクラス以上が推奨されます。

GeForce GTX650Ti

★★★★☆ 本格ゲームを楽しむならここから

GeForce GTX650Ti
CUDA(SP)コア数 コア・クロック メモリ・クロック メモリ・バス幅
768 925MHz 5400MHz相当 128bit
VRAM容量(ビデオメモリ) TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
1GB 110W PCI-E 3.0 6ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

高画質Direct X11ゲームを楽しむ最低ラインはここから。Direct X9の高画質FPSや大人数のオンラインゲームも快適に。

GTX650TiはGTX650ほど性能が低くないので妥協するのには良いポイントになります。販売店が増えて価格が落ち着くまでは、電力は高くなってしまいますが性能が同等以上のGTX560TiやGTX560も検討してみると掘り出し物があるかもしれません。

メモリバス幅が128bitでありGTX560Tiや高クロックのGTX560(GTX560のクロックには幅がある)には劣る性能ですが、GTX660とGTX650の中間に位置します。 価格と電力が許容できるのならばGTX660をおすすめします。

GeForce GTX650

★★★☆☆ 画質を重視しないオンラインゲームに

GeForce GT650
CUDA(SP)コア数 コア・クロック メモリ・クロック メモリ・バス幅
384 1058MHz 5000MHz相当 128bit
VRAM容量(ビデオメモリ) TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
1GB 64W PCI-E 3.0 6ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

GT640のビデオメモリを強化したモデルです。TDPが1W低いのに補助電源コネクタの接続が必要になっています。性能を重視したオーバークロックモデルや、補助電源を無くした特別仕様のGTX650の登場が期待されます。

GT640ではビデオメモリ性能が低いため大人数オンラインゲームは動作が厳しくなりますが、GTX650にはその心配は不要です。

価格は安くなったGTX550Tiと同程度。単純にGTX550Tiを置き換えるモデルで、消費電力が大幅に低下しています。上位のGTX560との性能差は大きく、GTX660とは比較にならないほどです。動作優先で画質はあまり気にせず、ゲームプレイ時に消費電力が大きくなるのが嫌な人におすすめ。

GeForce GT640

★★★☆☆ ブラウザゲームなど低解像度のゲームプレイに

GeForce GT640 GDDR5 (Kepler)
CUDA(SP)コア数 コア・クロック メモリ・クロック メモリ・バス幅
384 1046MHz 5000MHz相当 64bit / 40.0GB/s
VRAM容量(ビデオメモリ) TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
1GB 49W PCI-E 2.0 なし

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

新設計のGT640が発売されました。新設計では消費電力(TDP)が大きく低下しています。
PCI-E接続バスが3.0から2.0になりましたが、このクラスの性能ではPCI-E 2.0で十分ですので性能低下はありません。

GeForce GT640
CUDA(SP)コア数 コア・クロック メモリ・クロック メモリ・バス幅
384 900MHz 1800MHz相当 128bit / 28.5GB/s
VRAM容量(ビデオメモリ) TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
2GB 65W PCI-E 3.0 なし

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

基本性能は高いのですが、ビデオメモリが128bitのDDR3に制限されています。そのためビデオメモリでのやりとりが多い高解像度には向きませんが、GT630よりもコア数が大幅に増えて動作クロックも高いため、低解像度では画質設定次第で快適に動作します。

実売価格が約1万円であるため、性能不足で交換を考えている場合の目安となるモデルです。

PCI-E補助電源コネクタの接続が不要で、省スペースPCにも搭載できるロープロファイル対応モデルも発売されています。

GeForce GT640/440/240の性能比較
GeForce GT640はGT440よりも消費電力が低く性能は高く安定しています。本格3DグラフィックスのゲームもDirect X9/X10の低解像度ならば快適に動作できる性能があります。

低解像度の簡易ゲームや動画支援向き

CPU内蔵のグラフィック機能に性能が劣る場合があります。GPU内蔵の新しいCPUをお使いの場合はこれらのグラフィックボードを使うメリットがほとんどありません。

GeForce GT630 (GT440)

★☆☆☆☆ 価格次第

GeForce GT630 (Kepler)
CUDA(SP)コア数 コア・クロック メモリ・クロック メモリ・バス幅
384 902MHz 1800MHz相当 64bit / 14.4GB/s
VRAM容量(ビデオメモリ) TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
2GB 25W PCI-E 2.0 なし

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

新設計のGT630が発売されました。新設計では消費電力(TDP)が大きく低下しています
新設計ではコア数が増えましたがメモリ性能は低下しています。

GeForce GT630 / GT440
CUDA(SP)コア数 コア・クロック メモリ・クロック メモリ・バス幅
96 810MHz 3200MHz相当(GDDR5)
1800MHz相当(DDR3)
128bit
/ 51.2GB/s (GDDR5)
/ 28.8GB/s (DDR3)
VRAM容量(ビデオメモリ) TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
1GB
512MB
65W / 50W PCI-E 2.0 なし

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

新設計のGT640よりも性能が低くて実際の消費電力は大きい。GT630はGT440のリネーム版です。性能差が大きいので、GT640を選ぶのが無難。

GT440はIntel HD4000(最新のCPU内蔵のグラフィック機能)よりも約1.5倍性能が高いです。

基本設計はGT430と同じです。クロックアップにより性能が向上しましたが、PCI-E補助電源1本のGTS450との性能差は大きく、補助電源なしのRadeon HD5670よりも低い性能で消費電力が大きい。

GeFeorceにこだわりがなければRadeon HD5670がおすすめ。性能が必要ない場合はGT430で構わない。

最大消費電力は65Wで300W以上の電源が推奨。PCI-E補助電源の接続が不要。

ビデオメモリにDDR5を搭載したモデルの場合、
CUDA動画変換では高いクロックの影響なのかGTX460よりも速い場合があります。
ゲーム性能では低い解像度や画質設定次第で、Direct X11ゲーム以外はそこそこ楽しめる性能です。

GeForce GT620 (GT430)

★☆☆☆☆ 古いチップセットやCPU統合のグラフィックに不満がある人向き

GeForce GT620 / (GT430)
CUDA(SP)コア数 コア・クロック メモリ・クロック メモリ・バス幅
96 720MHz 1800MHz相当 64bit(128bit)
VRAM容量(ビデオメモリ) TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
1GB 49W PCI-E 2.0 なし

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

GT620はGT430の単なるリネームではなく、メモリバス幅が128bitの半分の64bitに制限されました。

GT620の性能はIntel HD4000(最新のCPU内蔵のグラフィック機能)の約半分の性能しかありません。グラフィックボードの性能不足で交換する目的にはあまり意味が無いと言えます。

GeForce GT620/520/GT220の性能比較
GeForce GT620は3Dグラフィック性能はGT220よりも低いです。ゲーム用ではなくWindowsの基本的な描画と動画再生向きです。
GeForce GT610(GT520)

★☆☆☆☆ 古いチップセットやCPU統合のグラフィックに不満がある人向き

GeForce GT610/ GT520
CUDA(SP)コア数 コア・クロック メモリ・クロック メモリ・バス幅
48 810MHz 1800MHz相当 64bit
VRAM容量(ビデオメモリ) TDP(電力目安) 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
1GB 29W PCI-E 2.0 なし

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはnVIDIAによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

GT610はGT520のリネーム版です。古いチップセット内蔵GPUで動画再生に性能不足な場合に向いています。

ゲーム等の3D VISIONには非対応ですが、Bru-ray 3Dには対応しています。動画再生用として、統合GPUに満足できない人へ。

最大消費電力は29W(nVIDIA公称値)で300W以上の電源が推奨。PCI-E補助電源はなし。省スペースPCのロープロファイルに対応。

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