ベンチマーク結果を比較しやすいグラフにまとめました。
高性能SSDに、Crucial C300 64GB、Crucial M4 256GB、Intel 510 120GB。
省電力HDDに、Western Digital Caviar Green WD30EZRX 3TB。
高性能HDDに、Western Digital Caviar Black WD1002FAEX 1TB。
を比較に用いています。
Crucial M4 SSDのファームウェアは 0009 にアップデートしています。
Crucial C300のファームウェアは 0002 です。PCMARK7の測定はある程度使用した後での測定です。Secure Eraseで速度を回復させてからのベンチマーク実行のため測定結果への影響は小さいです。
Intel 510のファームウェアは PPG4 です。
「裸族のお立ち台eSATAプラス」と「Watts up? Pro」による消費電力測定。
数回測定していますが測定間隔が1秒であるため、起動時の消費電力は1秒未満の瞬間的な電力変動が捉えられていない場合があります。
HDDの純粋な電力ではなく、測定による電力も含まれています。
Caviar Blackでは早く使える状態にするために起動時の消費電力が大きくなっています。通常の動作時の消費電力はCaviar Greenと変わりません。
Caviar Blackは起動直後から本来の性能を素早く発揮して、アイドルから動作への復帰も早く、システムディスクとしての使用に最適な設計になっています。
Caviar Greenではアイドル時の消費電力を大きく低下させるために、頻繁にアイドルと動作を繰り返すシステムディスク(Windowsやソフトのインストール先)としての使用には向いていません。普段はアイドル状態で使いたいときだけ動作する、動画、画像、音楽、インターネットからのダウンロードなどのファイル倉庫としての使用に最適な設計になっています。
システムディスクには、高性能なHDDよりも最新のSSDの方がより最適です。動作時の消費電力がアイドル時とほとんど変わらず、省電力性でも優位です。
値は秒数で小さいほど起動が早いことを意味します。
GPTディスクからの起動に対応していないため、3TBのCaviar Green WD30EZRXはMBRで2TB制限での起動です。
6Gbps対応であっても、拡張カードに接続すると起動時間が少し長くなります。
最新のSSDではHDDの2倍も起動が早くなっています。
3Gbps接続であっても、標準のSATAポートに接続する方が起動が早いです。
Windows7で実際にSSD/HDDを使うことを想定したベンチマークです。
Scoreは総合性能で、値が大きいほど高性能です。
MB/sはデータ量で、値が大きいほど高速です。
すべてに於いてSSDの性能がHDDを上回っています。
3Gbps接続ではデータ転送速度が制限されてしまい、高性能SSDの本来の性能が発揮できませんが、複雑な動作では影響が小さくなっています。
単純な読み書き性能です。
Seq(シーケンシャル)は大きなファイル、4Kはたくさんの小さなファイルを一度に読み書きするときの性能を表しています。QD32 4Kは4Kのたくさんの読み書きにNCQを活用した動作です。
NCQはバラバラな効率の悪いアクセスの順番を並び替えて連続したアクセスにして、シーケンシャルに近い動作に自動調整されます。そのため、NCQのアクセスの効率が高いほどシーケンシャルに近い性能になります。
SSDでは容量によって書き込み性能が異なるため、ここでは読み込みと書き込みでグラフを分けています。
ランダムアクセス(4K)はIntel 510シリーズよりもCrucial C300/M4が優秀です。NCQの効果も大きく出ています。
6Gbps接続であっても、拡張カードのU3S6では最大380MB/s前後で頭打ちとなっています。
(拡張カードの中では高性能な部類です)
3Gbpsの上限に当たらない書き込み速度であっても、U3S6では標準SATAポートよりも書き込み性能が制限されてしまいました。
M4 256GBのSeq書き込み、U3S6 206.6MB/s → ICH9R 247.8MB/s。
また、ランダムアクセス(4K)は読み書き共に、標準SATAポートよりも性能が低く表れています。
高性能SSDでも容量が少ないモデルでは大きなファイルの書き込み性能が省電力のHDDにも劣ってしまいます。
3Gbpsの標準SATAポートは最大性能は制限されるものの、ランダムアクセス(4K)が拡張カード接続よりも速い。
3Gbpsの制限を受けない書き込み速度は、拡張カードの6Gbps接続よりも速い。