『CTFDDAA064MAG-1G1.002』は、2.5型で64GB(実質60GB)の容量のSSDです。ファームウェアは002でTrimコマンドに対応したMarvell製のコントローラが搭載されています。
Crucial「RealSSD C300」は搭載する容量によって書き込み性能が異なります。
256GB: Read 355MB/s Write 215MB/s
128GB:
Read 355MB/s Write 140MB/s
064GB: Read 355MB/s Write 075MB/s
SSDでは小さな容量のチップを複数搭載することで大容量にしていますが、RAID 0のように並列に繋げることで処理を分散させて速度が高まります。そのため、チップ数が少なくなるほど性能が低くなるSSDが多いです。
C300の読込速度が355MB/sで同じなのは搭載されているコントローラの性能の限界だと思われます。
メーカー公称値の性能は実際に使用したときの性能とかけ離れる場合がありますが、Crucialのl「RealSSD C300」では、実際の性能と同等です。
マウンタにはAINEXのHDM-12を使用。HDM-12を選んだ理由は在庫があったのと横だけでなく底ネジ止めに対応しているため。2.5インチを3.5インチベイ対応としての他、3.5インチを5インチベイ対応として使うことも可能。
2.5→3.5変換マウンタにはHDDベイ用でなく、FDDベイ用もあるので注意。また、ドライブがミリネジ、ベイがインチネジであることが多いが、希に異なるネジタイプを使うものもあるのでねじの違いにも注意。
ASUSTeKのU3S6は外部USB3.0ポート2基と内部SATA3.0ポートを2基搭載。SATA3.0対応ケーブルが2本付属しますが、USB3.0対応ケーブルは付属しません。USBのコントローラには『NEC μPD720200』を、SATAのコントローラには『Marvell 88SE9123』が使われています。ホットプラグとNCQ(AHCI)に対応しています。
PCI-Express x4以上の形状のソケットと転送速度が必要です。
ここではPCI-Express 2.0 x16ソケットに接続しています。X48チップセットのため、x16ソケットは2基ともx16の帯域が使用可能です。P45やP55やH55ではx16を2基で共有するとグラフィックボードの帯域がx8に下がってしまう(x8+x8になる)ことに注意してください。x4やx8のソケットが別途用意されている場合はグラフィックボードの転送速度には影響しません。x1ソケットには物理的に取り付けができません。
4KQD32はAHCIのNCQ機能を使ったランダム読み書きの性能です。NCQでは細かいアクセスを効率の良い(連続読み書きに近い)順番に並び替えてから処理を行います。NCQが機能しない環境では通常の4Kと同じになります。
HDDのようなディスクの回転やヘッドの動き等が無いため、小さなファイルの大量のアクセスがとても早いのが特徴です。
64GBモデルは書き込み速度が遅いので、最新の3.5型HDDよりもインストールやコピーが遅くなります。しかし、小さなファイルの更新はとても高速です。
Crystal Disk Mark 3.0ではNCQの他に、ALL 0fillでの測定に対応しています。0fillでの性能をアピールしている場合がありますが、それは消去処理など通常のデータの扱いとは異なる場面ですので、参考にする際にはご注意ください。
Crucial C300の場合は通常のファイルの扱いで公称値と同じ性能が発揮できています。
ICH9Rへの接続ではSATA2の理論値300MB/s制限により実質約280MB/sで頭打ちとなっています。書き込み性能は全く変わっていません。
Windows XPでフォーマットするとアライメントがずれるため、4K Writeが大幅に遅くなってしまいます。
Windows XPにはアライメントを調整する機能がないため、この問題を解決させるにはアライメントを調整するソフトを使う必要があります。
・Paragon Alignment Tool
HDTuneではディスク全面の速度変化を測定します。
HD Tune Proのように海外ソフトを購入する場合、為替状況によっては日本円での支払いを選択するのではなく、PayPalでUSD支払いを選択する方が大幅に安くなることがあります。PayPalにクレジットカードを登録しておくと決済の手間は変わりません。個別にカード情報を送信するより安心です。
・PayPal 公式サイト
円盤のディスクであるHDDでは徐々に遅くなりますが、SSDでは使用する位置に関係なく一定です。アクセスタイムのバラツキもとても小さい範囲に収まっています。
性能が約300MB/sと低くなっていますが、ファイルアクセスとは異なる測定のためです。ICH9Rに接続した場合は約215MB/sで頭打ちになりました。
Random AccessのReadは小さなファイルにたくさん読み込むときの性能です。
IOPSは数値が大きいほど反応が早く、msは数値が小さいほど移動時間が早く、MB/sは数値が大きいほど同じ時間で読み取れるデータ量が大きいことを意味します。
読み取れるデータ量が少なくなるだけ他は同じ(誤差の範囲)です。
ATTOではファイルの大きさの違いによる読み書き性能の違いを測定します。
読み込みは64KBから、書き込みは4KBから性能が発揮されています。
読み取り性能の上限が異なるだけです。
単純な読み書きではなく、実際の利用を想定した性能です。
システムドライブやインストールドライブとして使用する場合は、gaming、Windows Vista startup、application loadingの項目の性能が重要です。
ユーザーデータやメディアセンターとしての倉庫として使用する場合は、それ以外の項目の性能が重要です。
U3S6 | ICH9R | HDD | |
HDD Test Suite 総合スコア | 36000 | 32332 | 5534 |
Windows Defender ウイルススキャンの動作 | 210.88 MB/s | 171.82 | 24.14 |
gaming ゲーム | 217.32 MB/s | 170.19 | 14.91 |
importing pictures to 画像 | 263.4 MB/s | 209.76 | 56.73 |
Windows Vista startup Vistaの起動プロセス | 214.15 MB/s | 193.61 | 21.4 |
editing using Windows 文書 | 128.4 MB/s | 118.71 | 50.14 |
Windows Media 動画 | 171.74 MB/s | 166.42 | 123.56 |
music to Windows 音楽 | 106.22 MB/s | 102.45 | 11.68 |
application loading アプリケーションの起動 | 103.39 MB/s | 110.24 | 6.18 |
HDDには500GBプラッタ1枚構成のSeagate ST3500418ASを参考に載せました。
HDDとは比較にならないほどすべての面で高性能です。
ICH9Rの性能の差は、連続した大きなファイルを読み込むときに大きく影響を受けてると思われます。小さなファイルの集大成の場合では誤差の範囲です。
「裸族のお立ち台eSATAプラス」と「Watts up? Pro」による消費電力測定。
数回測定していますが測定間隔が1秒であるため、起動時の消費電力は1秒未満の瞬間的な電力変動が捉えられていない場合があります。
HDDの純粋な電力ではなく、測定による電力も含まれています。
起動時 | 4.0W |
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シーケンシャルリード | 4.4W |
ランダムリード | 4.3W |
アイドル | 4.0W |