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PC情報ハードウェア組み立て
更新:2007/06/19

パソコンの組み立てに必要なもの

必要なもの

・PCケース
・電源
・スピーカー
・ファン
・マザーボード
・CPU
・CPUクーラー
・メモリ
・記録装置(ハードディスク)
・外部ドライブ(FDやDVDなど)
・拡張カード(ビデオカードなど)
・接続ケーブル
・工具(ドライバーセットなど)

バルクとBOX

パソコンのパーツ販売にはバルクBOXがあります。

バルクはOEMとも呼ばれ、パソコン本体に取り付けて販売するためのものです。

BOXはパーツのみを販売することを目的とされています。

大きな違いは、バルクは説明書や箱やねじなどが含まれていません。BOXでは箱に説明書や取り付けに必要となるねじなども含まれています。

バルクは主に、生産メーカーからの直接の流通、BOXはメーカーから買い取ったものを別のメーカーがパッケージにして販売するため価格が高くなります。

PCケース

PCケースはパソコン本体となるものです。この中に各種パーツが取り付けられます。

ケースの大きさによって、取り付けられるパーツの数などが決まります。

ATXは標準の大きさのマザーボードが取り付けられます。ATXよりも小さいMicroATXも取り付けることができます。

MicroATXはATXよりも小さいため、ATXのマザーボードは取り付けることができません。また、接続する他のパーツの搭載できる数も少なくなります。

BTXは発熱高いCPU用の設計です。最新のCPUの発熱が下がったためあまり使われていません。

ケースの大きさはフルタワーが高さがあり大きく、次いでミドルタワー、ミニタワーとなります。ATXやMicroATXでケースの大きさも表すことがあります。

MicroATXなど小さなケースでは特定のパーツを取り替えるために別のパーツも取り外さないとならないことがあります。

電源(パワーサプライ)

電源は各パーツに電気を届けるものです。日本では商用100V電源を各パーツに必要なアンペアに変換します。電源の最大電力が1000Wでも実際の電力は使用されている分だけです。

電源はケースに付属していることもありますが、ケース付きで安い場合は故障する可能性が高いのでご注意ください。安全保護回路がない電源を使用した場合、パソコン本体が発火する危険性があります。

電源の選び方

内部スピーカー

ケースのスピーカーはエラーを案内するものです。通常はケースに取り付いていますが、付いていないこともあります。

取り付けを終えて起動させたときに、問題が生じているとエラー信号により原因を突き止めることができます。

エラー音が鳴った場合、まずはしっかり接続されているか確認しましょう。組み立て後に起動しない多くの原因は接触不良です。音と不具合の対応はマザーボードのマニュアルでご確認ください。

ケースファン

ファンはケースの外から空気を吸い込み、ケース内部の温まった空気を外に排出します。

ファンは大きさが大きいほど小さな回転数で大きな風量があるため、騒音が少なくなります。

外気も温まっている夏場は、内部の熱が逃げにくくなり故障しやすくなります。夏場は部屋の室温を下げるか、ファンを高速回転にしましょう。クールビズで故障するパソコンが多いですのでご注意ください。

ファンを追加や交換する場合、取り付けられる大きさ(8cmや12cmが一般的)と厚み(25mmや20mmなどがある)に注意してください。

ファンは回転数がrpmで表記され、騒音はdBで表記されています。回転数が高いほど騒音も大きくなります。

マザーボード

マザーボードによって、使えるCPUやメモリが異なります。ATXなどケースと同じ規格を選びましょう。

マザーボードの選び方

CPU

CPUはマザーボードのソケットBIOSに対応しているものを選びましょう。ソケット形状が合っていれば取り付けは可能ですが、マザーボードのBIOSが対応していないとCPUを正しく認識できません。

発売されたばかりの新しいCPUと一緒に購入する場合、必ず対応しているかご確認ください。対応しているCPUをお持ちでないと、BIOSをアップデートさせて新しいCPUに対応させることができません。(仕様が大きく変更になった場合、BIOSのアップデートでは対応させることができないこともあります)

CPUの選び方

CPUクーラー

CPUの熱を逃がします。BOX品のCPUには対応したCPUクーラーが付属し、バルク品ではCPUが素の状態で販売されています。CPUクーラーは騒音や冷却能力で選ばれます。

CPUクーラーは取り付けた後に、ファンの電源コネクタを接続し忘れないようにご注意ください。ファンが作動しないと自身の熱でCPUが破壊されてしまいます。

空気のみで冷却する空冷と、液体で熱を運ぶ水冷があります。水冷式の場合、取り付けの難易度が高くなります。

マザーボードをケースに取り付ける前に、CPUとCPUクーラーを取り付けます。

CPUとCPUクーラーの間にはグリスを使い小さな隙間が無くなり、熱が伝わるようにします。グリスの種類により熱伝導率が異なります。グリスはパソコンショップで販売されているCPUの熱伝導用をお使いください。おもちゃ屋で販売されているグリスとは異なります。

CPUクーラーを選ぶときは、ソケット形状と大きさに注意してください。Intel Core2DuoはLGA775、AMD Athlon64はソケットAM2が主流です。大きさは、マザーボードのCPU周りのコンデンサーに干渉しないか、高さがケースに干渉してしまわないか注意してください。

メモリ

メモリは使用するCPUのFSBにより、シングルまたはデュアルで接続します。シングルは1枚ずつ独立して接続でき、デュアルは2枚をセットで接続します。

デュアルはマザーボードの設計により、隣同士になる場合と交互になる場合があるので接続位置をマニュアルでご確認ください。

メモリとCPUは繊細な半導体ですので、静電気でバチッとなるだけで壊れてしまいます。静電気防止手袋などを使いましょう。

メモリーの選び方

記録装置

現在の所、ハードディスクドライブがメインです。ハードディスクは衝撃にとても弱いので、取り付けるときに落としたりゴツンと当てないように最新の注意が必要です。

ハードディスクは外部からの操作が不要なので、外からは見えないシャドーベイに取り付けます。シャドーベイの数が取り付けられるハードディスクの数になりますが、オープンベイや変換して5インチベイに取り付けることも可能です。

ハードディスクの選び方

光学ドライブ

書き換え可能なDVDドライブ(DVDマルチなど)が一般的です。

DVD±Rは消去不可能で追記のみ可能なメディア。DVD±RWは消去も可能なメディア。DVD±RWのUDFフォーマットやDVD-RAMはハードディスクのようにファイル単位での書き込みや消去が可能です。

次世代の書き換え可能なBDドライブも発売されています。ハイビジョン映像を楽しめるブルーレイドライブです。次世代DVDのハイビジョン映像は著作権保護されているため、ビデオカードとモニターがHDCPに対応している必要があるので注意が必要です。

拡張カード

ビデオカードなど、必要な機能を追加します。描画機能がマザーボードのチップセットに搭載されていれば不要ですが、それ以外では必ず必要です。

ビデオカードはDirectXにより大きく異なり、現在はDirectX10に対応したビデオカードが主流です。

ビデオカードは同じ性能でも価格の差が大きく、安物は不具合が起こりやすいので注意が必要です。

テレビを視聴や録画したい場合も拡張カードで発売されています。デジタル放送は不正コピーの問題などがありまだ単独では発売されていません。

ビデオカードの性能比較とお勧め

接続ケーブル

最低限必要なものはマザーボードに付属しています。

足りないケーブルや長さなどスッキリ合わせたいときは別途購入しましょう。

ケーブルは向きを正しく合わせます。多くは正しい方向にしか差し込めないようになっていますが、どの向きでも差し込めてしまうものもあるので間違えないように気をつけてください。

ケーブルの差し込み不足が原因で不具合が生じることもあるので、しっかり奥まで差し込みましょう。

電源コネクタが足りない場合、容量が十分足りているのなら分岐ケーブルを別途購入して増やすことができます。

ビデオカードの電源コネクタを繋ぎ忘れる人が多いですので、最期に忘れないように
しましょう。

工具

最低限ピンセット(ジャンパピンの操作)とドライバーセット(ねじ締め)とが必要です。

ねじセットと静電気防止手袋や、手でねじを掴むことができないこともあるのでドライバーの磁気化と解除ができるアイテムもあると便利です。

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