EaseUS Partition Master について
概要
EaseUS Partition Master(イーザス パーティション マスター)は、ディスクパーティンションを操作することができるパーティショニングツールです。
パーティションのサイズ変更やコピー、クローンディスクの作成などでディスク構成を整理することができます。
ここでのパーティションとはディスク上の区切りやファイルの格納庫を表しています。
公式サイト
具体的な使い方は
・『EaseUS Partition Master』でCドライブの容量を広げる
をご参照ください。
EaseUS Partition Master の種類について
エディションとライセンスの種類
ライセンス形態
有料版のライセンスにはメジャーバージョンアップ(Ver13.xからVer14.xや15.xへのアップデート)が有料になるものと、永久無料アップグレード(常に最新のバージョンにアップデートできる)の2種類があります。
マイナーバージョンアップ(14.0から14.5へのアップデートなど)は無料です。
Windows PC用
- Partition Master Free
- Partition Masterの基本機能が使える、期限制限なしの無料版です。パーティションのサイズ変更や移動などディスク上の基本的な操作が行えます。対応するディスク容量がVer14.5では8TBまでとなります。
- Partiton Master Pro
- すべての機能が使用できる有料版です。
Windows Serever用
- Partition Master Server
- Windows Serverに対応している基本製品です。Windows PCにも使用することができ、Partiton Master Proの上位版となります。
- Partition Master Unlimited
- 同じ社内の複数のコンピューター(Windows PC/Server)に使用することができます。
- Partition Maste Technician
- 顧客など他人や他社のPC/Serverに対しても使用することができます。
EaseUS Partition Master のバージョン
バージョン16
バージョン 16.5
- サイズ変更/移動機能を最適化
- 拡張/縮小機能を追加
- ExFATディスクへの基本対応が実現
- 4Kディスクの調整を改善
バージョン 16.0
- NTFSパーティションのサイズ変更に対応可能に
- 隣接しないパーティションの結合をサポート可能に
- ユーザーインターフェース(UI)を最適化
バージョン 15
バージョン 15.8
- Bitlockerパーティションの管理に対応
- 高解像度のディスプレイでの表示問題を修復
- 操作を実行後に、パソコンが自動的に「シャットダウン/スリープ」可能に
バージョン 15.5
- NTFSをFAT32への変換をサポート
- 直接にパーティションを分割することに対応
- 操作を実行した後、求められる再起動操作を減らす
バージョン 15.0
- 同じディスクにある全てのパーティションを同時に調整可能に
- パーティションの「スマートスペースバランス」が利用可能に
- バグ修正
「スマートスペースバランス」は空き容量の少なくなったパティーションを自動で拡大してくれる機能です。(同じディスクに容量を減らせるパーティションか空き領域が存在していることが前提です。)
同じディスク上のパーティションを変更するのに、順番に実行しなければならなかった操作がまとめて実行できるようになったのは便利です。
バージョン 14
バージョン 14.5
- スマートリサイズ技術を最適化
- GPTへの自動変換機能が追加
- バグ修正
バージョン 14.0
- クローン中にPCが再起動する問題を修復
- Ext 4に対応
- バグ修正
新たに対応したExt4はLinuxで使われているファイルシステムです。その他、不具合の修正が主となっています。
EaseUS Partition Master の機能
機能は「Partition Master 14.5」を基にまとめています。バージョンにより機能の追加や削除が行われる場合があります。
- Free で使える基本機能
- リサイズ/移動/コピー/拡張/結合/分割/エラーチェックなど、パーティションへの多様な操作
- タスクに失敗した時のデータ保護機能
- 4Kアライメント
- 4Kアライメントは4Kセクタに最適化されているディスクで性能低下を起こさないために整える機能です。
- Pro で追加される機能
- Freeと同じ機能
- ダイナミックディスクの編集
- GPT、MBRのシステムディスクにおける相互変換
- ダイナミックボリュームのサイズ変更
- Windows PEブートディスクの作成
- パーティションリカバリー
- コマンドラインをサポート
- Server で追加される機能
- Proと同じ機能
- Windows Server 2003/2008/2012を含め、サーバー環境へのサポート
- RAID 5ボリュームの修復
- Unlimited と Technician
- 機能はServerと同じ
EaseUS Partition Maste 14.5 の基本機能
操作したいパーティションやディスクを選択した状態で右クリックすると、選択した対象に対して使える機能が表示されます。
OSを移行
Windows がインストールされているCドライブを別の場所に移動させます。
クローン
ディスクやパーティションを別の場所にコピーします。
パーティション復元
誤操作やトラブルにより消えてしまったパーティションを検索して復元します。
WinPE クリエイター
Windows PEの起動ディスクを作成します。
お使いのWindows環境を起動せずに直接Partitiom Masterを起動することができます。
サイズ調整/移動
選択したパーティションのサイズの変更や移動などの操作が行えます。
サイズの縮小は記録されている容量より小さくすることはできません。
サイズの拡大は操作するパーティションの前後に空き容量が必要です。前後のパーティションサイズを小さくして、拡大したいパーティションの前後にある空きの分だけ容量を拡大することができます。
領域の割り当て
空いてる容量にパーティションを作成することができます。
フォーマット
データを消してドライブを使える状態にします。
削除
パーティションを削除して容量を開放します。
データを消去
意味のないデータで上書きして、記録を復旧できない形に消去します。(消すと言うよりも塗りつぶす感じです。)
磁気で記録されるHDDでは、回数を多くするほど微弱な磁気変化を読み取る高度なデータ復旧でも回復できなくなる可能性が高くなります。(軽く塗りつぶしても元の記録がうっすら見えてしまう場合があるのと同じようなもの。)
Ver14.5現在、書き込み方式を指定することはできません。
ボリュームラベルを変更
ドライブに名前をつけます。
C:D:E:といったドライブレターは認識される順番で変わることがあるため、どのドライブなのかを正しく判別するにはボリュームラベルが必要です。
ボリュームラベルとドライブレターは、エクスプローラーでは「Windows (C:)」「DATA (D:)」のように表示されます。
ドライブレターを変更
D:E:といったアルファベットの順番を変更します。
WindowsをインストールしたドライブがCドライブになるため、Cドライブは変更できません。
A:B:はドライブにアクセするときに不具合が起きる場合があるので、なるべく使用しないことが望ましいです。
ファイルシステムをチェック
chkdskコマンドを実行してファイルシステムを検査します。
サーフェーステスト
ディスクに不良セクタが無いか検査します。
非表示
ドライブレターを外して、エクスプローラーなどから操作できないようにします。
コマンドなどで操作することはできるため、非表示にしてもウイルス対策などの防衛効果はほとんどありません。