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HDD WD RED NAS HARD DRIVE 4TB [WD40EFRX-RT2]の性能

概要

ウェスタンデジタルのSATA接続のHDD「WD RED NAS用 HDD」の4TBモデル[WD40EFRX-68N32N0]の性能について紹介します。

WD RED NAS用 HDD」はNASへの搭載で24時間365日稼働と複数HDDでのRAID環境で使うことに最適化されたHDDです。SATA 3.0(6Gbps)対応の3.5インチHDDです。

[WD40EFRX-68N32N0]はWD40EFRXの2世代目の設計RT-2モデルとなります。

ノーマルのWD40EFRXよりも性能が向上していますが、一部の録画機のHDDとして使うときに必用なAVストリーミングコマンドには非対応となっているので録画機への接続には注意が必要です。

WD RED NAS HDDについて

WD RED NAS HDD DRIVE の特徴

ウェスタンデジタルのSATA接続のHDD「WD RED NAS用 HDD」はSATA3.0(6Gbps)に接続する3.5インチのHDDです。

NAS用に最適化されたファームウェア「NASware 3.0」を搭載しています。

24時間365日の常時通電によるトラブルや大手NAS機器との相性問題やRAIDでのトラブルを引き起こさないように設計されています。

WD RED」は小規模NAS、「WD RED PRO」は大規模NAS環境に適しています。

WD RED」は省電力で低発熱な設計となっています。性能は「WD BLUE」と同等ですが、複数のディスクでの振動による影響を低下させて安定させ、、ロード/アンロードサイクルの寿命を延ばした製品となっています。

WD RED PRO」は性能が優先されており、発熱と騒音が増大しています。冷却ファンの搭載は必須で、8台以上の大規模NAS構成で使うことを想定した設計になっています。ディスクの回転数が7200rpmで1GbEを2基以上や10GbE接続による大人数同時アクセスに強くなっています。

WD RED」はNAS用ですが、複数HDDの振動に配慮されてやRAID環境に最適な設計であるため、デスクトップのRAID用としても適しています。

NASへの搭載でも、アクセスが頻繁では無くHDD搭載数が2台以下でタイマー機能で使わないときにHDDをシャットダウンする場合などは「WD BLUE」でも良かったりします。価格は4TBのWD Redよりも6TBのWD Blueの方が安い場合があります。

WD RED」は24時間稼働やRAID構成で壊れにくい設計にはなっていますが、それ以外の理由で短期間で壊れるリスクは他のHDD同様にあります。

WD RED」は3年間の保証、「WD RED PRO」は5年間の保証、「WD BLUE」は2年間の保証期間となっています。

WD HDDの保証期間のRMA申請(同等品との交換)についてはブログに載せていますのでそちらをご確認ください。

WD RED シリーズの基本スペック

共通の仕様
回転数 5400RPM
ロード/アンロードサイクル 60万
MTBF 100万時間
製品保証 3年
モデル毎の仕様
型番 容量 最大転送速度 キャッシュ
WD100EFAX 10TB 210MB/s 256MB
WD80EFAX 8TB 210MB/s 256MB
WD80EFZX 8TB 178MB/s 128MB
WD60EFRX 6TB 175MB/s 64MB
WD40EFRX 4TB 150MB/s 64MB
WD30EFRX 3TB 147MB/s 64MB
WD20EFRX 2TB 147MB/s 64MB
WD10EFRX 1TB 150MB/s 64MB

WD40EFRX-RT2はスペックシートに記載されていませんがWD40EFRXの新モデルで性能が高くなっています。

WD40EFRX-68N32N0の性能

Crystal Disk Mark 6.0.2

読み込み速度 183MB/s

書き込み速度 181MB/s

HDDなのでランダムアクセス性能が低いです。小さな容量で大量のファイルの扱いは苦手。

HD Tune Pro 5.7.0

ディスクの最初 179MB/s

ディスクの最後 80MB/s

等速のディスク回転では、最初が早く最後が遅くなります。

WD40EFRX-RT2はディスク容量2800GB(2.6TiB)まで125MB/s以上の性能があります。NASの1Gbps接続では125MB/s以下 (1000Mbps/8bit) が最大転送速度になります。

消費電力と温度

気温: 21.2℃

HDD 起動: 13.3W

HDD アイドル 15分後: 4.3W 26.9℃

HDTune Pro 5.70 Benchmark: 6.4W 27.9℃

Crystal Disk Mark 6.0 16GiB 5回: 6.1W 28.9℃

消費電力はHDD未接続時の電力計Watts up? Pro 1.5WとSATAのAC-DCアダプター 1.1Wの消費電力を差し引いています。

起動時の消費電力は検出された最大値です。1秒未満の瞬間値は漏れることがあります。5回測定して一番高い電力を採用しています。

アイドル時の消費電力は起動後何もせずに落ち着いたときの消費電力です。

HDTune Pro と Crystal Disk Mark の消費電力は動作中の最大値です。温度は終了後です。

WD (ウェスタンデジタル) HDDの選び方

WD BLUE (青)
基本的なHDDです。ダウンロードしたファイルの保管用に最適。低発熱、低消費電力。2年間保証。起動ディスクに高性能なSSD、データ倉庫にWD Blueの組み合わせが一般的。GREENと統合前は回転数が7200RPMでしたが、現在は5400RPMになっています。転送速度は回転数が下がっても7200RPMの古いモデルよりも高くなっています。
WD GREEN (緑)
性能がWD BLUEに追いついたことでBLUEに統合されました。低発熱、低消費電力、低騒音。頻繁にアイドル状態になるため、ファイルの倉庫用以外の用途で使うと壊れやすいという問題がありました。
WD BLACK (黒)
デスクトップでの性能と信頼性を重視した設計です。高性能、高信頼、高発熱、高消費電力。デスクトップ向けの信頼性設計に、キャッシュアルゴリズムや7200rpmにより高性能を実現しています。現在はHDDとは比較にならない程高性能なSSDが低価格で大容量化したことから流通が少なく先細りのようです。高品質で高性能な「WD BLACK HDD」はアクセス頻度が高く容量が大きいゲームのイストールや開発とクリエイティブの作業用ドライブに最適です。SSD+WD Blueの組み合わせの代わりに、WD Black を1基という使い方も予算優先でアリです。5年間保証。
WD RED (赤)
NASとRAIDに最適化された設計。低発熱、低消費電力。「WD BLUE」よりも信頼性が高いですが、デスクトップ環境では「WD BLACK」の方が高信頼設計となっています。3年間保証。
WD RED PRO (赤)
NASとRAIDに最適化された設計。高信頼、高発熱、高消費電力。「WD RED」よりも多数のHDDの同時稼働や大人数での同時アクセスに強い設計になっています。
WD GOLD (金)
ウェスタンデジタルの技術の結晶を詰め込んだ製品。最高の性能、最高の信頼性、高発熱、高消費電力。「WD BLACK」と「WD RED PRO」の上位モデルで、24時間 高信頼で高性能を必用とするデータセンターに最適
WD PURPLE (紫)
監視カメラの同時録画と同時再生に最適化された設計。最大性能よりも連続した読み書きの安定性を重視した特別なモデルです。24時間監視システムの他、録画用HDDとしても最適。NASでも使用できますがRAID環境には不向きとなっています。NASでの監視システム構築には1台または複数同時アクセスのRAIDではないJBODが推奨されます。
WD AV-GP
旧型のWD GREEN(GreenPower)に近い設計。低発熱、低消費電力、低騒音。オーディオや録画用に最適。録画用HDDとしてはPurpleでも可。 AV-GPでの録画は録画予約で必用な時だけ稼働してほぼ停止する使い方に向いています。

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