WD BLUE 3D NAND SATA SSD 500GBの性能
概要
ウェスタンデジタルのSATA接続のSSD 「WD BLUE 3D NAND SATA SSD」の500GBモデル [WDS500G2B0A-00SM50]の性能について紹介しています。
「WD BLUE 3D NAND SATA SSD」はSATA 3.0(6Gbps)対応のSSDです。薄型の2.5インチ形状とM.2形状の2種類が発売されています。
WesternDigitalのディスクストレージは、WD Greenは省エネ低価格、WD Blueは性能と電力のバランスが良い、WD Blackは高性能で高信頼性となっています。
WD BLUE 3D NAND SATA SSDについて
WesternDigitalの「WD BLUE 3D NAND SATA SSD」はSATA3.0(6Gbps)に接続する2.5インチのSSDです。
記録チップに3D NANDを採用しており最大容量が増えて低価格化されています。小型なM.2モデルでも最大2TBの製品が発売されています。
WD BLUEは標準的なモデルで容量と価格と性能のバランスが高いモデルです。5年間保証となっています。
WD GREENは低コスト重視で性能が低く保証が3年になるものの、価格が安いモデルです。
WD BLACKは性能重視モデルとなっています。
WD BLUEとWD GREENは2.5インチSATAの他にM.2 2280 SATA形状も販売されています。M.2でもNVMe(PCI-E通信)ではなくSATAで同じ性能となっています。
WDS500G2B0Aの500G「2」は世代を表しており、WDS500G1B0Aは旧世代を意味しています。500Gは容量500GB、BはWD BlueでGはWD Green、Aは形状が2.5インチでBはM.2となっています。
管理ソフト SSD Dashboard について
WD SSDはWestern Digital SSD Dashboardに対応しています。機能はSanDiskのDashboardと同じです。
容量/寿命/温度/インターフェーススピードの表示の他、スケジュールや手動による最適化(TRIM)の実行、ファームウェアの更新が可能です。
- ソフトウェアおよびファームウェアのダウンロード | WD サポート
- 「ソフトウェア(Windows用)」の「Western Digital SSDダッシュボード」でダウンロードできます。
WDS500G2B0A-00SM50の性能
性能はWindows Updateやセキュリティーの更新やBIOS(UEFI)アップデートなどにより新品でも低くなる場合があります。また、書き込みと消去を繰り返すことで遅くなる場合や最適化により回復する場合があります。
Windowsやアプリの実行などで使用中のディスクを測定すると大幅に遅くなります。
CrystalDiskMark 6.0
CrystalDiskMarkはディスクの性能を測定します。6.0の測定結果はVersion 5.x以下と互換性がありませんので比較する場合は注意が必要です。
1GiBと8GiBを5回で測定しています。
連続読み書き性能はSATA3の限界に近くなっています。SATAモデルとしては高性能なSSDです。
メーカー公称値の読み込み最大560MB/sと書き込み最大530MB/sを超えており、偽り無しの優良メーカーです。
AS SSD Benchmark 2.0
AS SSD BenchmarkはSSDの性能比較に適した性能測定ソフトです。
データ転送速度以外に、スコアによる比較や応答速度やコピー速度を比較することができます。
データ転送速度 (MB/s) と I/Oアクセス数(IOPS)は数値が大きいほど性能が高く、アクセスタイム(ms)とコピー時間(s)は数値が小さいほど性能が高いです。
Compression-BenchmarkのグラフはSSDの場合は書き込みと消去を繰り返すほど書き込みのグラフの波が大きくなります。SSDの内部アルゴリズムにより最適化が実行された部分は大きく不安定になった波が小さく戻ります。
昔のSSDは書き込みと消去を繰り返すほどどんどん不安定になって故障しやすくなりましたが、最近のSSDは書き込み寿命による故障よりも、発熱などにより記録しているチップではなくコントローラー部の突然死が多くなっています。
データ転送速度がCrystal Disk Markよりも大幅に低くなりますが、これは他のSSDでも同じ傾向でAS SSDの測定は低く出ます。
メーカー公称値のIOPSのランダム読み込み95Kとランダム書き込み84Kが共に上回っていることを確認できます。