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更新:2013/11/22

Radeon HD7000シリーズの選び方

概要

グラフィックカードRadeonシリーズのHD7000シリーズをまとめています。

Radeon HD7000

生産プロセスが28nm世代となり、同じ性能ならば大幅に消費電力が少なくなります。

インターフェースはPCI-Express 3.0対応、現在の性能では未だ単体ではPCI-E2.0に接続しても性能低下などの問題はありません。

Windows8のDirect X11.1とOpenGL4.2に対応。

内部制御の実用性がとても向上しました。これまではクロックの変動が大きく変わり、ゲームによっては極端なクロックの切り替わりが頻繁に繰り返されて動作が重くなる場合がありましたが、HD7000シリーズでは細かく制御されて動作します。

ATI Eyefinityについて

Radeon HD5000シリーズ以降では、ATI Eyefinityに対応しています。

Windows 7とVistaで3画面出力に対応していますが、クロックジェネレータが2基しかないため、3台目以降にはクロックジェネレータが不要なDisplayPort(DP)を使う必要があります。
○ DVI + DVI + DP
○ DVI + HDMI + DP
× DVI + DV I + HDMI

Radeon HD7000 モデル毎の特徴

Radeon HD7990

Radeon HD6990よりもコア数が多くてクロックが高い2GPU構成で、GeForce GTX690よりも高い性能でCrysis3もFull-HD(1920x1080)表示で快適に動作。

消費電力はメーカー非公表ですが、PCI-E 8pinは1つが最大150W対応のため、全体で375W以下となります。

Radeon HD7990
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 最大コアクロック (基本クロック)
2048 + 2048 128 + 128 32 + 32 1000 MHz (950MHz)
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック  
6GB GDDR5 384bit + 384bit 6,000 MHz相当  
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.1 - PCI-E 3.0 8pin+8pin

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

Radeon HD7970

Radeon HD7970がGeForce GTX680に性能が抜かれてしまったため、クロックを高くしたHD7970 GHz Editionとして新登場。それでもGTX680とは処理によって抜きつ抜かれつの性能です。

消費電力のメーカー公表値はHD7970と同じ250Wですが、実際には30W以上高くなっています。

Radeon HD7970 GHzEdition
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 最大コアクロック (基本クロック)
2048 128 32 1000MHz (1050MHz)
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック  
3GB GDDR5 384bit 6,000 MHz相当  
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.1 250W PCI-E 3.0 8pin+6pin

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

意外に早くGeForce GTX680に追い越されました。Radeon HD7970はメモリバス幅が384bitと広いため、高解像度などビデオメモリが多用される場合はHD7970の方が性能の落ち込みが少なく有利です。Direct X11の負荷の高いテッセレータ処理はGTX680が大幅に性能が上です。

Radeon HD7970の性能はHD6970やGeForce GTX580よりも全体が高くなっています。それでいて、消費電力は低くなっています。VRAMが384bitの接続で5.5GHz(1375MHzのGDDR5)の3GB搭載と、高速で大容量になっているためビデオメモリをたくさん使う(たくさんやりとりされる)ゲームでは性能の向上が大きく反映されます。

フルHDの解像度であれば、高画質なゲームでもHD7970を1枚で十分な性能です。

最大消費電力は250WPCI-E補助電源は8ピンと6ピンの接続が必要です。アイドル時の消費電力は15W以下(デスクトップを表示中)で、全く動作が必要ないときの消費電力も3W以下(モニターオフ時)と大幅に低下しました。

Radeon HD7970
コア数(SP/テクスチャ) コア・クロック メモリ・クロック メモリ・バス幅
2048/128 925MHz 5.5GHz相当 384bit
VRAM容量(ビデオメモリ) 消費電力 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
3GB 250W PCI-E 3.0 8ピン + 6ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

Radeon HD7950

★★★★☆ 高性能ながら消費電力が大幅減

価格差を考えると最高性能を誇るHD7970がイチオシですが、GeForce GTX580相当以上の性能ながらも消費電力が100W以上も少なくなるRadeon HD7950は今の日本の電力事情には最適。

HD7970は電力効率が悪化しようともできるだけ高い性能を追い求めたモデル、HD7950は高い電力効率を維持しながら性能を追い求めたモデルと捉えることができます。

高解像度での最高画質で高いフレームレートを維持したままゲームを堪能できるCrossFire(2枚差し)には電力効率の高いHD7950で決めてしまいましょう。

ゲームとアイドル時以外での一般的なアプリの描画では、消費電力はRadeon HD6900シリーズと同等です。負荷の高いゲームを最高画質で楽しみたいという用途以外ではHD7800シリーズの登場が待たれます。

最大消費電力は200WPCI-E補助電源は6ピンが2つの接続が必要です。アイドル時の消費電力は15W以下(デスクトップを表示中)で、全く動作が必要ないときの消費電力も3W以下(モニターオフ時)と大幅に低下しました。メーカー公称値では50Wの違いですが、HD7970との実際の消費電力差はかなり大きいです。

Radeon HD7950
コア数(SP/テクスチャ) コア・クロック メモリ・クロック メモリ・バス幅
1792/112 800MHz 5.0GHz相当 384bit
VRAM容量(ビデオメモリ) 消費電力 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
3GB 200W PCI-E 3.0 6ピン + 6ピン

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

Radeon HD7870

HD6870の正統な進化。GeForce GTX570と同程度の性能で消費電力は低い。

Radeon R7 260X
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 コアクロック
1024 64 32 860 MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック  
GDDR5 2GB 256bit 4,800 MHz相当  
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.1 130W PCI-E 3.0 6pin + 6pin

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

Radeon HD7850

性能で妥協したくないという場合はHD7900シリーズですが、価格も消費電力も高いです。HD7700シリーズ以下ではゲーム性能が厳しくなります。

Direct X10/X9ゲームでは高画質設定でも快適、X11ゲームでは標準設定にすれば快適に。そんなクラスのグラフィックボードです。

GTX560Tiよりも性能が高く消費電力は大幅に低くなります。

Radeon HD7850
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 コアクロック
1024 64 32 860 MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック  
GDDR5 2GB 256bit 4,800 MHz相当  
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.1 130W PCI-E 3.0 6pin + 6pin

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

Radeon HD7790
Radeon HD7790
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 コアクロック
896 56 16 1000MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック  
1GB GDDR5 128bit 6,000 MHz相当  
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.1 85W PCI-E 3.0 6pin

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

Radeon HD7770よりもコア数が増えてメモリクロックも高くなったことで、性能が大きく向上しています。

描画負荷があまり高くないオンラインゲームに最適です。
新生FF14 キャラクターベンチマーク編では、Full-HD(1920x1080)の解像度でスコア3500以上の「快適」なクラスに該当します。スコア的には標準以上の画質設定で十分楽しめる性能です。

Radeon HD7770
Radeon HD7770
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 コアクロック
640 40 16 1000MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック  
1GB GDDR5 128bit 4,500 MHz相当  
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.1 80W PCI-E 3.0 6pin

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

HD6770は性能バランスを維持するためにHD5770のリネームでしたが、HD770ではプロセスの微細化により消費電力の低減と性能向上を実現しました。

性能はRadeon HD6850に近づきました。消費電力はHD6750よりも低く抑えられています。標準画質で快適なプレイにはこのクラス以上がおすすめ。

Radeon HD7770はGeForce GTX550Ti ~ GTX560の間に位置する性能です。

Radeon HD7750

HD7770との性能差は意外と大きい。補助電源なしと大きさを優先させたい場合に選びます。低解像度のゲーム向き。

Radeon HD6770に近い性能です。2年前の高画質ゲームがそれなりに楽しめる性能です。

小型のPCケースで使うための1スロット仕様やロープロファイル仕様が必要な場合、選べるのがこのクラス以下になってしまいます。HD6670よりも大幅に性能が高く消費電力は低い。

最大消費電力は55WPCI-E補助電源は不要。アイドル時の消費電力は最小で3W以下。デスクトップ表示時の消費電力は不明。

Radeon HD7750
コア数(SP/テクスチャ) コア・クロック メモリ・クロック メモリ・バス幅
512/32 800MHz 4.5GHz相当 128bit
VRAM容量(ビデオメモリ) 消費電力 接続対応 PCI-E追加電源コネクタ
1GB 55W PCI-E 3.0 なし

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

Radeon HD7730

GeForce GT640相当の性能でRadeon HD6670よりも性能が高い。

本格ゲームはあまりプレイしない人向き。低解像度のブラウザゲームや画質設定を低くすればそれなりにオンラインゲームも楽しめます。

Radeon HD7730
SPコア数 テクスチャユニット数 ROP数 コアクロック
384 24 16 800MHz
VRAM種類と容量
(ビデオメモリ)
ビデオメモリバス幅 メモリクロック  
1GB GDDR5 128bit 4,500 MHz相当  
DirectXバージョン 消費電力目安 接続ソケット PCI-E追加電源コネクタ
11.1 - PCI-E 3.0 なし

※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。
※ これはAMDによるリファレンスの場合であり、製品ごとに設定が異なります。
※ 販売されるモデルにより、性能がリファレンスよりも大幅に上下するものがあります。

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