グラフィックカードGeForceの900シリーズをまとめています。
製造プロセス技術の世代は変わらないものの、Maxwellアーキテクチャの第2世代となる「GM204」によるGTX980/970は「GK110/GK104」のGTX780/770よりも高性能で大幅な省電力を実現しています。
HDMI2.0に対応しました。4Kモニタ(最大4096x2160に対応)での60Hz表示にはDysplayPort(DP)1.2以降またはHDMI2.0以降での接続が必要です。
GTX800シリーズはノートブックへの搭載モデル(GTX-M)であり、デスクトップ版のパッケージ販売はありません。
CPU性能も高くないと、描画処理のみのベンチマーク以外ではグラフィック性能を発揮できないことに注意。
負荷の高い最新ゲームも、SLI(2GPU)に対応していないゲームも不具合なく快適に。
CUDAを活用したアプリケーションも快適に。
GTX980よりもビデオメモリ周りが向上
GeForce GTX980Ti | |||
CUDAコア数 | テクスチャユニット数 | コアクロック / ブーストクロック | アーキテクチャ |
2816 | 176 | 1000 MHz /1075 MHz | GM200 |
VRAM容量(ビデオメモリ) | ビデオメモリバス幅 | メモリ種類とクロック | ビデオメモリ速度 |
6GB | 384bit | GDDR5 9347MHz相当 | 336.5GB/s |
DirectXバージョン | TDP(電力目安) | 接続対応 | PCI-E追加電源コネクタ |
12.0 | 250W | PCI-E 3.0 | 8ピン+6ピン |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
GTX980と基本設計が異なり、性能強化版ではなくGTX TITAN Xの機能削減版となっています。
GTX980よりも消費電力が増大して性能も大きく向上しています。
マルチモニタや4Kモニタでビデオメモリが重要な場合はGTX980よりも大きな性能向上となりますが、動作クロックは下がっているため、大きな性能向上にならない場合もあります。
GTX1070の発売により、電力と価格が高いGTX980Tiは選ぶメリットはあまりありません。
GTX1060と同等性能で高価格
GeForce GTX980 | |||
CUDAコア数 | テクスチャユニット数 | コアクロック / ブーストクロック | アーキテクチャ |
2048 | 128 | 1126 MHz /1216 MHz | GM204 |
VRAM容量(ビデオメモリ) | ビデオメモリバス幅 | メモリ種類とクロック | ビデオメモリ速度 |
4GB | 256bit | GDDR5 7000MHz相当 | 224.0GB/s |
DirectXバージョン | TDP(電力目安) | 接続対応 | PCI-E追加電源コネクタ |
12.0 | 165W | PCI-E 3.0 | 6ピン+6ピン |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
Direct X11ゲームをFull-HDを超える解像度で高画質を楽しみたいのならばこのクラス以上の性能が必要です。
CPU性能も高くないと、描画処理のみのベンチマーク以外ではグラフィック性能を発揮できないことに注意。
Direct X11 高画質ゲーム向き。
CUDAを活用したアプリケーションも快適に。
GTX1060よりも低性能ですが価格次第
GeForce GTX | |||
CUDAコア数 | テクスチャユニット数 | コアクロック / ブーストクロック | アーキテクチャ |
1664 | 104 | 1050 MHz /1178 MHz | GM204 |
VRAM容量(ビデオメモリ) | ビデオメモリバス幅 | メモリ種類とクロック | ビデオメモリ速度 |
4GB | 256bit | GDDR5 7000MHz相当 | 224.0GB/s |
DirectXバージョン | TDP(電力目安) | 接続対応 | PCI-E追加電源コネクタ |
12.0 | 145W | PCI-E 3.0 | 6ピン+6ピン |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
GTX780Tiにやや劣る性能ですが、GTX970はGTX780よりも高性能・省電力で販売価格は安く(GTX780の処分価格は除く)なっています。
標準的なDirect X11ゲームがFull-HDの高画質設定で快適に楽しめる性能です。
Direct X9ゲームでは最高画質設定でも余裕のある性能です。ビデオカード以外のボトルネックにより性能が十分に発揮できない場合があります。
Direct X9の高画質ゲームは最高画質設定で、Direct X11は標準画質設定で。
大人数MMOでもビデオメモリが強いこのクラスは高画質でも快適に。
CUDAで動画変換も高速化。
★★★★☆ 性能バランスと価格で選ぶなら
GeForce GTX960 | |||
CUDAコア数 | テクスチャユニット数 | コアクロック / ブーストクロック | アーキテクチャ |
1024 | 64 | 1127 MHz / 1178 MHz | GM206 |
VRAM容量(ビデオメモリ) | ビデオメモリバス幅 | メモリ種類とクロック | ビデオメモリ速度 |
2GB | 128 bit | GDDR5 7010 MHz相当 | 112.2 GB/s |
DirectX バージョン | TDP(電力目安) | 接続対応 | PCI-E追加電源コネクタ |
12.0 | 120 W | PCI-E 3.0 | 6ピン |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
GeForce GTX 760よりも基本性能は下がりましたがクロックの大幅上昇で相殺されています。
ビデオメモリが活用されるゲームではGTX760よりも性能が低下してしまう場合があります。
ゲーム目的で悩んだときにはこのクラスがおすすめ。
性能面ではGTX760から取り替えるメリットはありません。
消費電力の大幅な低下とDirect X12対応、DisplayPortとHDMIの4Kモニタ対応といった、機能面でのメリットがあります。