グラフィックカードGeForceのGTx700シリーズをまとめています。
GeForce GTX600の性能向上版です。
状況に応じて自動でGPUクロックが上昇するGPU Boostが2.0となり、動作効率が更に高くなりました。
小さな改良であるため、同クラスのGTX600よりも純粋に性能と消費電力が上昇しています。
30万円超の最上位モデル
GeForce GTX TITAN Z | |||
CUDAコア数 | テクスチャユニット数 | コアクロック / ブーストクロック | |
2880 x2 | 240 x2 | 705MHz / 876MHz | |
VRAM容量(ビデオメモリ) | ビデオメモリバス幅 | メモリ種類とクロック | ビデオメモリ速度 |
6GB x2 | 384 bit x2 | GDDR5 7010 MHz相当 | 336.5GB/s |
DirectXバージョン | TDP(電力目安) | 接続対応 | PCI-E追加電源コネクタ |
11.2 | 375W | PCI-E 3.0 | 8ピン+8ピン |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
GeForce GTX TITANの2GPUモデルです。
Radeon R9-295X2に3Dゲーム性能は劣りますが、TITAN系共通でTeslaのような倍精度浮動小数点演算が可能となっています。ゲーム用途だけでなく特別な演算処理に活用できるグラフィックボードとなっています。
シングルGPU最高の性能、ただしすごく高価
GeForce TITAN | |||
CUDAコア数 | テクスチャユニット数 | コアクロック / ブーストクロック | |
2880 | 240 | 889MHz / 980MHz | |
VRAM容量(ビデオメモリ) | ビデオメモリバス幅 | メモリ種類とクロック | ビデオメモリ速度 |
6GB | 384 bit | GDDR5 7000 MHz相当 | 336.0GB/s |
DirectXバージョン | TDP(電力目安) | 接続対応 | PCI-E追加電源コネクタ |
11.2 | 250W | PCI-E 3.0 | 8ピン+6ピン |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
GeForce TITANのフルスペックモデル。Teslaのような演算処理が可能なだけではなく、GTX 780Tiよりも動作性能が高くなっているため、3Dゲーム目的でもシングルGPUでは最高性能となっています。
旧シングルGPU最高の性能
GeForce TITAN | |||
CUDAコア数 | テクスチャユニット数 | コアクロック / ブーストクロック | L2 キャッシュ |
2688 | 224 | 837MHz / 876MHz | 1536 KB |
VRAM容量(ビデオメモリ) | ビデオメモリバス幅 | メモリ種類とクロック | ビデオメモリ速度 |
6GB | 384 bit | GDDR5 6008 MHz相当 | 288.38GB/s |
DirectXバージョン | TDP(電力目安) | 接続対応 | PCI-E追加電源コネクタ |
11.1 | 250W | PCI-E 3.0 | 8ピン+6ピン |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
メモリ帯域がGTX680の256bitから384bitに拡大したことで、ビデオメモリの負荷が高いゲームでも、性能が低下しにくくなりました。搭載されるコア数も多いためGTX680よりも高い負荷に強い設計になっています。デュアルGPU搭載のGTX590よりも性能が高くなりました。GTX680よりも大幅に消費電力が高くなりましたがRadeon HD7970よりも低く抑えられています。
しかし、SLIに対応しているゲームの場合はGTX690が価格が安く性能も高いです。SLIに対応していないオンラインゲームで他人よりもスルスル動きたい!という場合に価値がありますが、多くはGTX680で満足できてしまいます。
GeForce TITANでは、TeslaをGeFortceに流用して機能を殺していないため、倍精度のDouble Precisionを有効にして簡易Teslaとして使うことができます。特別な方法が必要なのではなく、通常のNVIDIAコントロールパネルで切り替えることができるという良心的な作りになっています。ただし、倍精度を有効にするとゲーム性能が低下してしまいます。また、ハードウェアのECCエラー訂正は省かれているため、高い信頼性が要求される用途には使用できません。
マニア向けというわけではなく実用的で、高度なGPGPU処理と高性能なゲーム性能を両立できる、個人用途には素晴らしい製品になりました。NVIDIAが遂に本気を出したといった感じです。しばらく手抜きが多かったので一部の人には感動ものの一品となりました。
3Dゲーム用としてシングルGPU最高の性能
GeForce GTX780Ti | |||
CUDAコア数 | テクスチャユニット数 | コアクロック / ブーストクロック | |
2880 | 240 | 875 MHz / 923 MHz | |
VRAM容量(ビデオメモリ) | ビデオメモリバス幅 | メモリ種類とクロック | ビデオメモリ速度 |
3GB | 384bit | GDDR5 7,000MHz相当 | 336.0GB/s |
DirectXバージョン | TDP(電力目安) | 接続対応 | PCI-E追加電源コネクタ |
11.1 | 250W | PCI-E 3.0 | 8ピン+6ピン |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
Radeon R9-290XやGeForce TITANよりも高性能。1GPUでは現時点では最速モデル。 TITANとの違いは、TITANは業務用のTesla風ですがGTX780Tiは純粋にゲーム用に最適化されています。
Direct X11のとても重いゲーム Crysis3でもFull-HDの高画質でそれなりの動作が可能。ほとんどのゲームが快適にプレイ可能。
TDPがGTX780と同じ250Wですが、実消費電力は負荷時に30~40Wほど高くなります。コアクロックを無理に高めてるのと違って、性能が高くなった分、消費電力が増えています。Radeon R9-290Xよりは性能が高く消費電力は低く抑えられています。
GTX780Tiに手が届かない人に
GeForce GTX680よりも大幅に性能が高く、消費電力と販売価格も高い。GeForce TITANに近いですが10万円を切る価格が特徴。GTX770よりも価格が大きく上がるため、予算で妥協するならばGTX770に、性能を重視するならばGTX780Tiがおすすめです。
TITANではTeslaの簡易版として有効に切り換えることが出来た倍精度のDouble PrecisionはGTX780では使えなくなりました。
シングルGPUで出来るだけ高性能が欲しいが10万円以内の予算に抑えたい人に。
SLIに対応しているゲームではGeForce GTX690の方が性能が高いです。
GeForce GTX780 | |||
CUDAコア数 | テクスチャユニット数 | コアクロック / ブーストクロック | L2 キャッシュ |
2304 | 192 | 863MHz / 900MHz | 1536 KB |
VRAM容量(ビデオメモリ) | ビデオメモリバス幅 | メモリ種類とクロック | ビデオメモリ速度 |
3GB | 384 bit | GDDR5 6008 MHz相当 | 288.38 GB/s |
DirectXバージョン | TDP(電力目安) | 接続対応 | PCI-E追加電源コネクタ |
11.1 | 250W | PCI-E 3.0 | 8ピン+6ピン |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
GTX680の高クロック版
GeForce GTX770 | |||
CUDAコア数 | テクスチャユニット数 | コアクロック / ブーストクロック | L2 キャッシュ |
1536 | 128 | 1046MHz / 1085MHz | 512 KB |
VRAM容量(ビデオメモリ) | ビデオメモリバス幅 | メモリ種類とクロック | ビデオメモリ速度 |
4GB / 2GB | 256bit | GDDR5 7010 MHz相当 | 224.32 GB/s |
DirectXバージョン | TDP(電力目安) | 接続対応 | PCI-E追加電源コネクタ |
11.1 | 230 W | PCI-E 3.0 | 8ピン+6ピン |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
GeForce GTX770はGTX780のスペックを下げた物ではなく、GTX680の高クロック版です。設計が異なるGTX780とは性能差がやや大きいです。また、GTX680からクロックを高めた分、消費電力が増大しています。
GTX780とは設計が異なり、クロックの高さでは無く、コア数の増大とメモリ周りの強化による差が大きいです。GTX770は、GTX670/GTX680と同じ256bitのメモリバスですが、メモリクロックが7010MHzに高められているのがポイントです。
Direct X9ゲームではFullHDの最高画質設定で安定して快適にプレイ可能な性能があります。ただし、オンラインゲームでは描画処理以外のボトルネックの影響が大きく、このクラス以上のビデオカードでも他の原因で重くなる場合があります。また、CPUの性能が足りない場合も高性能ビデオカードの性能を十分に発揮できません。
GeForce GTX770では描画負荷の高いDirect X11ゲームも設定次第で快適なプレイが可能です。
性能バランスと価格で選ぶなら
GeForce GTX760 | |||
CUDAコア数 | テクスチャユニット数 | コアクロック / ブーストクロック | L2 キャッシュ |
1152 | 96 | 980 MHz / 1033 MHz | 512 KB |
VRAM容量(ビデオメモリ) | ビデオメモリバス幅 | メモリ種類とクロック | ビデオメモリ速度 |
4GB / 2GB | 256 bit | GDDR5 6008 MHz相当 | 192.26 GB/s |
DirectX バージョン | TDP(電力目安) | 接続対応 | PCI-E追加電源コネクタ |
11.1 | 170 W | PCI-E 3.0 | 6ピン+6ピン |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
GeForce GTX760はGTX660Ti以上GTX670以下の性能です。
ビデオメモリの帯域が256bitになり、GTX670の下位版という位置づけになります。
GTX670よりもコア数が少なく、クロックを上げているため、実消費電力はGTX670よりも高くなっており、効率が良いとは言えません。
その反面、価格はGTX660Tiに近く、性能に対するコストパフォーマンスはお得になっています。
価格がGTX750Tiよりも1万円以上高くなりますが、多くのDirectX 9ゲームがFullHDの解像度で快適に動作できる性能があります。高画質なDirect X11ゲームはこのクラスでも厳しいです。
ビデオカードに2万円は出せないという人に
GeForce GTX750Ti | |||
CUDAコア数 | テクスチャユニット数 | コアクロック / ブーストクロック | L2 キャッシュ |
640 | 40 | 1020MHz / 1085MHz | 2048KB |
VRAM容量(ビデオメモリ) | ビデオメモリバス幅 | メモリ種類とクロック | ビデオメモリ速度 |
2GB | 128bit | GDDR5 5400MHz相当 | 86.4GB/s |
DirectXバージョン | TDP(電力目安) | 接続対応 | PCI-E追加電源コネクタ |
11.2 | 60W | PCI-E 3.0 | なし |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
GeForce 650Ti Boostと同程度の性能。性能よりも消費電力が大幅に少なくなったことが魅力です。Direct X9ゲームが常に最高画質設定で快適にとはいかないまでも、新生FF14がFull-HDの最高画質設定でもそれなりに動作可能。画質設定を調整すれば映像処理が重くなる場面でも快適にプレイ可能な性能です。
DirectX9ゲームではGTX650Ti Boostよりもやや低い性能で、Direct X11ゲームではやや高い性能です。しかし、Direct X11ゲームでは表示解像度を低くしないと性能不足です。
GTX650Tiよりも低価格で高性能
GeForce GTX750 | |||
CUDAコア数 | テクスチャユニット数 | コアクロック / ブーストクロック | L2 キャッシュ |
512 | 32 | 1020MHz / 1085MHz | 2048KB |
VRAM容量(ビデオメモリ) | ビデオメモリバス幅 | メモリ種類とクロック | ビデオメモリ速度 |
2GB / 1GB | 128bit | GDDR5 5000MHz相当 | 80.0GB/s |
DirectXバージョン | TDP(電力目安) | 接続対応 | PCI-E追加電源コネクタ |
11.2 | 55W | PCI-E 3.0 | なし |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
GeForce 650Tiよりも高性能で消費電力は同程度少ない。
GTX750Tiよりも性能が劣るものの大きな差では無いため、新生FF14がFull-HDの最高画質設定でもそれなりに動作可能。画質設定を調整すれば映像処理が重くなる場面でも快適にプレイ可能な性能です。
価格優先では少しでも安くそれなりの性能でGTX750も十分ありなのですが、余裕のある性能では無いため少しの性能差でも重くなる場面が増える、画質設定をもっと下げる必要が出てくるなどがあり、2万円以下で選ぶならGTX750Tiの方がおすすめ度が高くなります。GTX760との性能差は大きいため、十分な高性能ではないのならばと割り切るならGTX750TiよりGTX750で構わないと言えます。少しの価格差と性能差をどう捉えるかです。
本格3Dゲーム入門に
GeForce GT740 GDDR5 | |||
CUDAコア数 | テクスチャユニット数 | コアクロック | |
384 | 32 | 993MHz | |
VRAM容量(ビデオメモリ) | ビデオメモリバス幅 | メモリ種類とクロック | ビデオメモリ速度 |
1GB | 128bit | GDDR5 5000MHz相当 | 80.0GB/s |
API | TDP(電力目安) | 接続対応 | PCI-E追加電源コネクタ |
Direct X 12 (Feature level 11) / OpenGL 4.4 |
64W | PCI-E 3.0 | なし |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
GeForce GT740 | |||
CUDAコア数 | テクスチャユニット数 | コアクロック | |
384 | 32 | 993MHz | |
VRAM容量(ビデオメモリ) | ビデオメモリバス幅 | メモリ種類とクロック | ビデオメモリ速度 |
2GB | 128bit | DDR3 1800MHz相当 | 28.8GB/s |
API | TDP(電力目安) | 接続対応 | PCI-E追加電源コネクタ |
Direct X 12 (Feature level 11) / OpenGL 4.4 |
64W | PCI-E 3.0 | なし |
※ 設計の世代が変わると、数値が低いのに性能は高くなることやその逆になる場合があります。 |
FullHD(1920x1080)でプレイするならGDDR5版を。DDR3版は高解像度での性能の落ち込みが大きくなります。
Direct X9のオンラインゲームの多くが画質設定を調整することで快適に動作できます。