グラフィックカードGeForceのGTx400シリーズをまとめています。
GeForce GT200~300系のリネームとは異なり、設計が新しくなり、すべてのモデルでDirect X11に対応しています。GTx500シリーズはGTx400シリーズのフルスペック版となっています。GTX400では技術的な問題により本来の設計の性能を生かし切れていません。そのため、GTX500よりも電力効率が悪くなっています。GTS400など下位モデルでは性能よりも価格と消費電力が重視されているため問題ありません。
☆☆☆☆☆ GTX580へ | 発熱と騒音に注意 GTX480を選ぶ理由はない
Direct X11対応。Direct X11、CUDA、PhisX、3D Visionに最適!
最大消費電力は250W(nVIDIA公称値)で600W以上の電源が推奨。PCI-E補助電源は8+6ピン。
RadeonHD5870より少し性能が高いが、負荷時に90℃以上の発熱と55dB以上の轟音という失敗作です。公式の最大消費電力(TDPではない)は250Wと発表されていますが、実際の最大消費電力はGTX295の289W以上。ベンチマークの実行では294WのRadeon HD5970の消費電力を超えていることがあります。
PCI-E 1.1では最大300W(PCI-Eスロット:75W + 6ピン:75W + 8ピン:150W)です。
マザーボードを壊す恐れがあるため、高品質のマザーボードと安全回路を搭載した電源をご使用ください。
実ゲームでグラフィックボードのすべての機能が同時に働きとても高い負荷がかかることは通常はありません。ベンチマーク等で通常の使用ではあり得ない負荷をかけたことによる故障は保証の対象外となる場合がありますのでご注意ください。
発熱と騒音を抑えたオリジナルクーラー搭載モデルに期待したいところ。
☆☆☆☆☆ GTX570へ
Direct X11対応。Direct X11、CUDA、PhisX、3D Visionに最適!
最大消費電力は215W(nVIDIA公称値)で550W以上の電源が推奨。PCI-E補助電源は6+6ピン。
Radeon HD5870にを大きく超える消費電力とそれ以上の発熱があります。しかし、性能はHD5850相当で、GTX480同様に電力対性能がとても悪いです。GTX480は発熱と騒音的に実用が難しいですが、GTX470は性能を抑えた分我慢できる範囲?と思われます。
PCI-E 1.1では最大225W(PCI-Eスロット:75W + 6ピン:75W + 6ピン:75W)です。
マザーボードを壊す恐れがあるため、高品質のマザーボードと、安全回路を搭載した電源をご使用ください。ここは補助電源には余裕のある8+6ピンにして欲しかった。
実ゲームでグラフィックボードのすべての機能が同時に働きとても高い負荷がかかることは通常はありません。ベンチマーク等で通常の使用ではあり得ない負荷をかけたことによる故障は保証の対象外となる場合がありますのでご注意ください。
Radeonが嫌いで、GeForceで性能が高いモデルが欲しい方に!
PhysXを活用したゲームやCUDAを活用した動画ソフトにはGeForceが最適です!
★★★★★(256bit版 1GB搭載モデル) GTX560Tiへ | 3Dゲームに最適なGeForce
★★★☆☆(192bit版 768MB搭載モデル) 低価格に抑えた3Dゲームに最適なGeForce
設計がGTX480/470/465とは異なり、無駄なGPGPU機能が省かれています。3Dゲーム目的に於いては、これまでのGTX400にあった無駄に高い消費電力と性能の低いDX9描画という問題が解決しています。
Direct X11対応。GTX465にTesselation性能が低下していますが、それでも同クラスのRadeonよりも高い性能を実現しています。また、DX10/DX9の性能バランスも改善しました。
GTX460には性能とビデオメモリ容量が異なるモデルが混在しているため購入にはご注意ください。通常、ビデオメモリ搭載量が異なっていても、たくさんのビデオメモリが使われる一部の場面以外では性能差がありませんが、GTX460はビデオメモリの帯域も異なるため、ビデオメモリの使用容量が少なくても性能差が発生します。
最大消費電力は160W(1GB 256bit)/150W(768MB 192bit)で450W以上の電源が推奨。PCI-E補助電源は6+6ピン。768MB版はPCI-E6ピンが1つのモデルが発売されました。GE(GreenEdition)でも補助電源が少なくなっただけで省電力ではない製品があるので注意。
☆☆☆☆☆☆ GTX460の発売により選ぶメリット無し
Direct X11対応。Direct X11、CUDA、PhisX、3D Visionに最適!
最大消費電力は210W(nVIDIA公称値)で550W以上の電源が推奨。PCI-E補助電源は6+6ピン。
実使用の消費電力はGTX470よりも大幅に少ないため電力面では安心。それでもDirect X11以外の性能が大幅に高いRadeon HD5870よりも消費電力が大きい。発熱はさほど変わらないのでケース内の空調には注意が必要。
GeForeceならではのソフトを楽しみたい人に!
★★★☆☆ GTX 550Tiへ | Direct X10の3Dゲームに最適な最新GeForce
Direct X9の性能はGTS250 (9800GTX+)以下、高画質なX11ゲームには性能不足。低解像度では高画質設定で、高解像度では標準画質設定向き。GTX460 768MB版との価格差は小さく、性能差は大きい。
Direct X9でも軽いオンラインゲームならば問題ありませんが、高画質オンラインゲームには上位のGTX460をおすすめします。
最大消費電力は106Wで400W以上の電源が推奨。PCI-E補助電源は6ピンが1つ。108WのRadeon HD5770よりも実際の消費電力が高いですが、GTS250やGTX460よりも大幅に省電力になりました。
★★☆☆☆ 補助電源なしのGeForceにこだわる人向き
基本設計はGT430と同じです。クロックアップにより性能が向上しましたが、PCI-E補助電源1本のGTS450との性能差は大きく、補助電源なしのRadeon HD5670よりも低い性能で消費電力が大きい。
GeFeorceにこだわりがなければRadeon HD5670がおすすめ。性能が必要ない場合はGT430で構わない。
最大消費電力は65Wで300W以上の電源が推奨。PCI-E補助電源の接続が不要。
ビデオメモリにDDR5を搭載したモデルの場合、
CUDA動画変換では高いクロックの影響なのかGTX460よりも速い場合があります。
ゲーム性能では低い解像度や画質設定次第で、Direct X11ゲーム以外はそこそこ楽しめる性能です。
★☆☆☆☆ 動作の軽いオンラインゲーム向き
Direct X10/X9共にGeForce GT240よりも低い性能。GT240は9600GT程度の性能なので、高画質3Dゲームはとても厳しい。シンプルで低解像度のオンラインゲーム向き。Direct X11にも対応していますが、高画質なX11のゲームには性能不足。
悩んだ場合はGTS450を選ぶのが安心。
最大消費電力は49Wで300W以上の電源が推奨。PCI-E補助電源の接続が不要。