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更新:2012/08/22

CPUとグラフィックボードの関係

概要

パソコンは全体のバランスが重要です。

性能の低いCPUに高性能なグラフィックボードを組み合わせた場合、CPUの性能不足でグラフィックボード本来の性能が発揮できないことがあります。

以下のベンチマークでは、
CPUCore i7-3770KCore2 Quad Q9650Core2 Quad Q6600
GPUIntel HD4000GeFoece GT440GeForce GTX560Ti OC
の組み合わせで比較しています。

Core2 システムではメモリはDDR2-800MHzのデュアルチャネル。SSDは3Gbps接続。
Core i システムではメモリはDDR3-1600MHzのデュアルチャネル。SSDは6Gbps接続。

マザーボードは
Core2 Quad Q6600 には ASUSTek P5K-E(P35チップセット) で グラフィックボードはPCI-E 1.1 x16での接続。
Core2 Quad Q9650 には GIGABYTE GA-X48-DS5(X48チップセット) で グラフィックボードは PCI-E 2.0 x16での接続。
Core i7-3770K には ASUSTeK SABERTOOTH Z77(Z77チップセット) で グラフィックボードは PCI-E 3.0 x16での接続。

Intel HD4000 は Core i7-3770K に内蔵されているGPUです。

PCMARK

PCMARKは軽いグラフィック処理も含めた全体の性能を比較できるベンチマークです。

PCMARK7

PC全体のパフォーマンスではグラフィックはHD4000で間に合う性能なので、CPU内でグラフィック処理もできてしまう3770K+HD4000の組み合わせが高パフォーマンスになっていますが、CPUやメモリなどのシステム全体の性能順になっています。

3DMARK

3DMARKは高画質なグラフィック処理とCPU処理のベンチマークです。

3DMARK

3DMARK06 はDirect X9時代の描画性能を表しています。
3DMARK11 はDirect X10/11時代の描画性能を表しています。

CINEBENCH

CINEBENCHのCPUスコアは純粋なCPUの性能を表しています。

CINEBENCH

Core2 CPUは4コア4スレッドですが、Corei-i7は4コア8スレッドです。4コア8スレッドは6コア6スレッドに相当する能力があります。

Q6600のクロックは2.4GHz、Q9650は3.0GHz、3770KはTurboBoostで3.7GHzで動作しています。

動画エンコード

動画変換に掛かる時間です。

CPUのみでのエンコード時間

CPUのみでのエンコード時間です。CPUの性能の違いがそのまま表れています。

3770KもHD4000のQSVは使用せずにCPUコアのみで処理しています。
どれも5分間のフルHDのTSファイル(ビデオカメラで撮影した映像にこのタイプが多い)をPSPサイズに変換しています。

フィルター処理はノイズ低減や彩度の向上などを行っています。

GPUを使ったエンコード

Intel HD400ではQSV、GeForceではCUDAを使った動画変換です。

性能の低いGPUではCPUのみで処理するよりも遅くなってしまう場合があります。高性能なCPUには高性能なGPUを組み合わせることで更なる時間短縮になっています。

QSVは高速ですがCUDAよりも画質が数段粗くなりました。PSPサイズであればあまり気になりませんが、画面がもっと大きな端末にはあまりおすすめできないです。

PSPサイズ(480 x 270)でのフィルター処理なしでは差が小さいですが、解像度が大きくなるともっと差が大きくなります。

関連情報

CPU Core i7-3770Kの消費電力
Core i7-3770K、Core2 Quad Q9650、Core2 Quad 6600 の消費電力比較と、Core i7-3770Kのオーバークロックによる比較

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