消費電力測定には1秒間隔で記録できるWatts up?PROを使用しています。測定器自体の消費電力1.5Wが加わっています。
ベンチマークは最大値を採用していますが、1秒未満の瞬間的な値は見逃されている可能性があります。
アイドルでは3分間安定した記録の中での最大値を採用しています。
3770K HD4000はPCI-Eグラフィックボードを非搭載(内蔵GPUを使用)。他はMSI N560GTX-Ti Hawkを使用しています。
アイドルの消費電力はシステムが新しいほど少なくなっています。
FF14 Lowでは、CPUの性能不足でグラフィックボードの処理が少なくなっているため性能が高いCPUほど全体の消費電力が高くなっています。HD4000ではGPUの性能不足でCPU処理が空いています。
CINEBENCH CPUは、CPUのみに最大の負荷を掛けています。アイドルからCINEBENCHの消費電力がCPUの消費電力の幅を表しています。
3DMARK06はDirect X9時代、3DMARK11はDirect X10/11時代のグラフィックベンチマークです。
PCMARK7はWindows7のグラフィックに限らない総合的なベンチマークです。
全体としてはCore i7-3770Kは性能がCore2 Quadよりも大幅に高いのに消費電力が低いことが表れています。
性能比較については別途作成します(準備中)
注意:オーバークロックの設定はパーツの組み合わせや個体差に合わせて調整する必要があります。確認時には問題が無くても使用していると不具合が起きる場合や、問題ないようでも寿命が短く故障しやすくなってしまう場合があります。突然不具合が起きるリスク、故障しやすくなるリスク、保証が受けられなくなるリスクをご理解の上で行う必要があります。
CPUをフルに使うCHINEBENCHのスコアです。
標準2つ電圧のみの変更なので性能の違いは誤差です。
システム別の比較とオーバークロック比較での標準の違いは、BIOS設定の細かな違いによるものです。システム別の比較ではそれぞれのマザーボードでのDefault設定を基準(ただしXMPメモリにはXMPプロファイルを適用しています)にしています。オーバークロックではCPU関係を手動で設定(標準ではコア倍率等はAUTO)しています。
アイドルではCPU電圧の違いは気にしなくても良い程度の違いしかありません。電圧を上げてCPU使用率が高くなると消費電力が大幅に高まります。
ここでのCore i7-3770Kでは4.6GHz以上は大幅に電圧を上げる必要があるので実用的ではありません。CPUの熱が逃げにくい構造であるため、これ以上はCPUの冷却面でも厳しくなります。
マザーボード SABERTOOTH Z77では長時間電力制限値 (Long Duration Power Limit) により、短時間では電力を無視して最大の性能で動作しますが、TDP(CPUの消費電力)を制限して動作クロックを下げることが可能です。この機能を使うと短時間や少ないコア数の動作では最大クロックで制限されず、フルスレッドで長く負荷かがかかるときはクロックを落とすという使い方が可能になります。制限されるまでの時間は Long duration maintained の数値を大きくするほどに長くなり最大値は32となります。この機能はCPU倍率の固定ではなくターボブーストで最大倍率を指定している場合(CPU倍率が46とTBが46-46-46-46も同じ4.6GHz)に有効です。
SABERTOOTH Z77では、Ration Synchronizing Controlを無効にするとコアごとにターボブーストの動作倍率を指定することができます。少ないコア数よりも多いコア数で倍率を高くすることができません。2コアで4.0GHz、4コアで4.2GHzというようにはできません。逆は可能です。
CINEBENCHでは+1.60VでALL 4.6GHzで動作しましたが負荷テストでエラーを確認したため、最終的には46-46-45-45が問題の無い動作範囲でした。