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PC情報ハードウェアハードディスク
更新:2006/11/01

ハードディスクの修復と故障

概要

ハードディスクミクロ単位で成り立っている超精密装置です。残念ながら故障してしまうと修理することができません。

パソコンでハードディスクが故障した場合の修理とは、ハードディスクを壊れていないものに交換することを意味します。

企業でどうしても復旧させたいデータがある場合は、専門の業者に依頼します。壊れたドライブからデータを取り出すには数十万のコストになるため、故障による損失が大きいデータ以外にはおすすめしません。また、データが記録されているディスク自体が壊れている場合、そのデータは取り出せません。

故障の原因

一般的に選ばれているIDEやSATAのハードディスクドライブは性能と価格が重視された物であり、品質にはあまりこだわっていません。NECなどメーカーのパソコンでも運が悪ければ3ヶ月で故障することもあり、一般的には1~3年で故障しやすいドライブです。

気をつけることで故障を減らすことができます。

まず、超精密装置ですので衝撃にとても弱いです。中には特別な保護機構があり、衝撃に強い物もあります。主に、家電製品用のエンタープライズ商品です。一般の物は安くするためにそういった機構は備わっていません。

ぶつける、落とす、などがないようにお取り扱いください。また、購入してからではなく、流通ルートで雑に扱われることがあります。あるお店で購入したドライブは壊れやすいなどは、そのお店の取り扱い方が雑である可能性があります。

中には、裏流通品で偽メーカーなどもあります。購入するときは、アイオーデータやBUFFALOなどのパッケージ品や正規のPCパーツ専門店がおすすめです。

ハードディスクは熱にも弱い装置です。薄く小さく作られた金属は熱による伸縮などにより劣化していきます。潤滑油が硬くなってしまい、起動時に負担が掛かって壊れてしまうこともあります。ミクロの世界であるハードディスクでは故障の大きな要因です。

最初は無かった変な音(ガツッやギー音など)が鳴り始めたら大きな故障の合図になります。

こうなってからでは手遅れなことが多いですので、大切なデータはこまめにバックアップ保存をしましょう。

ケースの空調や気温だけでなく、使い方による影響もあります。メンテナンスされていないハードディスクでは、使い込むごとにデータがバラバラな配置になってしまい、必要以上に動作してしまい熱が発生しやすくなります。また、バラバラにデータが配置されているとデータの読み書きに時間が掛かり性能低下も起こします。

ハードディスクの断片化を解消するにはデフラグを用いますが、デフラグも断片化が酷くなりすぎると、解消するために激しく動作するため、その動作自体が故障の要因にもなってしまいます。

不良セクタ

不良セクタとは、データを正常に読み書きできなくなった壊れたセクタ領域のことです。

フォーマットやディスクの診断・修復ツールで不良セクタを使用禁止にすることができます。危険な場所を立ち入り禁止にするだけで、壊れたセクタは実際には修復不可能です。

不良セクタが急に増えてきた場合は、故障を意味します。不良セクタに記録されていたデータは壊れてしまいますので壊れていないデータを別のディスク等にコピーして早急に交換することをおすすめします。

その他の故障

・特定のデータ領域の読み出しに異常なほど時間が掛かる。
・ギーギー音やガツッ音など引っかかるような異常な音がする。

故障を判断する上でとても分かり易い異常です。上記の異常が現れるなら、S.M.A.R.T.のスコアも大きく低下していることでしょう。

安心して長く使うために、ハードディスクの最適化や健康状態の確認に、ハードディスクのメンテナンスはこちら。

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