目的とセキュリティーの種類
アンチウイルス
必ず必要なセキュリティー対策です。
コンピューターウイルスは悪質なプログラムです。パソコンのシステムを破壊する、利用者を混乱させる、相手に迷惑をかけるなど、通信やデータの持ち出しで不正に実行(感染)されてしまいます。
ウイルスには、利用者に目立って迷惑をかけるプログラムの他に、利用者に分からないようにこっそりと情報を盗み出すプログラムがあります。
これは、インターネットを利用していなくも、CD/DVDやUSBメモリなどからデータのコピーやインストールで進入することがありますので、必ず対策が必要です。
インターネットセキュリティー
アンチウイルスに加えて、インターネット上の脅威に対応したセキュリティーです。
インターネットを頻繁に利用するなら必ず必要な対策です。
ウイルスの進入や不正な通信がパソコンに影響を与える前に防止されます。
暗号化
大切な情報を盗まれないようにする対策です。
ノートパソコンやUSBメモリ、CD-Rなどに、データを生身のまま保存するのではなく、暗号化して保存すれば、盗まれた場合でもデータをみることができないため、データの機密性が保たれます。
IDやパスワードをメモしたファイルや、顧客情報など、内容が見られては困るファイルを暗号化します。
データを受け渡すときに、相手にはパスワードを口頭やメモで渡し、それとは別に暗号化したファイルを渡します。暗号を解除するパスワードを一緒にすると暗号化の意味がありません。
秘密のドライブ
暗号化して見えなくした記録領域に、通常のドライブやフォルダと同じようにファイル操作ができます。単なる暗号化と違いファイルの存在自体を隠してしまいます。
パスワードやUSBメモリを鍵とすることで、鍵がないと隠されたファイルを表示させることができません。
Windowsではドキュメント(マイドキュメント)に利用者ごとのデータが保存されます。しかし、これは別の利用者にも見えてしまいます。
利用者ごとに秘密のドライブを用意すると、それぞれ他人には見えなくなります。ソフトの種類や設定などにより、グループ分けや、管理者はすべての領域をみることなども可能になります。
USBメモリなどの機器を鍵にすればパスワード忘れやパスワードが漏れてしまう脅威にも有効です。
盗難対策
パソコンやメモリが盗まれないようにするだけでなく、共有PCでは勝手にファイルをコピーして持ち出すことを防がなければならないこともあります。
そのような場合、不要なコネクタは使用できないように保護したり、接続されているコネクタは外されないように保護する必要があります。
許可されていないUSB機器などの接続を行うと、パソコンに鍵がかかり、ファイルのコピーなどを防ぐソフトもあります。
バックアップ
データが消えたり壊れてしまっても複製保存しておくと、それを使うことができます。
一般的に、バックアップは単なる複製保存ではなく、ファイルをまとめて容量を小さくして保存します。
デジカメ写真などはDVD-R等にコピーして保存し、ハードディスクなどのデータの記録状態を保存したいときにはバックアップソフトを用います。