アンチウイルスとインターネットセキュリティー
アンチウイルスとインターネットセキュリティーの違い
アンチウイルスとインターネットセキュリティーの2種類が販売されていることがあります。
アンチウイルスはインターネットを活用しないコンピュータにも必要な保護を行います。ウイルスやスパイウェアなどはインターネット以外のファイルの受け渡しでも忍び込んできます。
ウイルスはコンピュータの動作に影響を与え、スパイウェアは情報を盗み出します。銀行を偽って送られてくるCDからプログラムを実行したことにより銀行に預けてある資金が盗まれるという事件も過去に起きています。
インターネットセキュリティーではアンチウイルスの機能の他に、ネットワーク上の脅威からも保護します。通信ポートを監視するファイアーウォールや偽のWebサイトに個人情報を書き込むのを防止するフィッシング詐欺対策、自分には関係のない迷惑メールを振り分けるスパムメールフィルターなどがあります。
更新とアップデート
ウイルスは日々新しいものが作られてくるため、新しい脅威を対処するための処方箋として最新のウイルス定義ファイルが必要です。製品を作って終わりではないため、新しい定義に更新するには有料となっています。多くは購入から1年間は無料で、期限が切れると有料で申し込む必要があります。
期限が切れる頃には新しいバージョンが発売されていることが多いです。定義ファイルは単なる処方箋であり、全く新しい脅威から保護するには製品のアップデートが必要になります。
昔はウイルス対策だけだったのが、スパイウェア対策が追加され、更に、フィッシング詐欺対策も追加されています。ウイルス対策しかできないソフトでは、スパイウェアやフィッシング詐欺からは保護されません。
ただし、新しい製品は新しいパソコン向けに作られているため古いパソコンでは使えないことや、保護が増えることからパソコンの性能が足りなくて扱いにくくなることがあります。Windows 95/98/Meはマイクロソフトのサポートも終了しており、動作対象外としていることが多くなっています。2009年にはWindows XP Homeのサポートも終了してしまいます。