Windowsのサポート期間について【桜PC情報】

更新：2014/04/04

Windowsのサポート期間について

概要

現在のWindows OSのサポート期間は、メインストリームと延長サポートで構成されています。

メインストリームはWindowsの機能の改善が見込める期間、延長サポートはWindowsの脆弱性によるセキュリティの低下から保護し、古いOSを使い続けるためのサポート期間です。

メインストリームサポートについて

不具合の修正と機能の追加などが行われる場合があります。

システムの大きな変更はService Pack（サービスパック）で提供されます。サービスパックを適用すると適用前との互換性が低下する場合があります。サービスパックの適用前は正常に動作したソフトウェアが適用後では問題が生じることがあります。Windows XPではSP1とSP2では別OSと言えるぐらいに互換性に問題が生じました。

メインストリームサポートが終了すると、それ以後はそのWindowsの新しい機能の追加や新しいハードウェアで生じる不具合などの修正が提供されなくなります。これはつまり、そのPCをそのまま使い続けることが前提になります。それ以後に発売された新しいデバイスなどは新しいOSと組み合わせるのが適切です。

延長サポート以外の新しいアップデートは提供されなくなりますが、Windowsを新規にインストールし、既に提供済みのアップデートを適用することは可能です。

メインストリームサポートは、製品発売日から5年間、または次の製品の発売より2年間、どちらか長い方の期間が提供されます。

延長サポートについて

セキュリティ更新プログラムと有償サポートのみが提供されます。新たに発見されたWindowsの脆弱性によるセキュリティーの問題が修正されます。

延長サポート期間は古いOSを使い続けることによる、セキュリティー上の重大な問題を引き起こさないための期間です。

延長サポート終了後は、セキュリティーの更新が停止されるため、インターネットなどネットワークに繋げる場合に、セキュリティーの不備によるトラブルが起こりやすくなります。

コンピューターウイルスに感染しても構わないと開き直って使う人がいますが、ウイルスに感染するというのは、知らない間に犯罪に悪用されてしまう可能性が高いことを意味します。

セキュリティが守られていないPCをネットワークに接続すると、そのPCが外部に被害を広げてしまう可能性がとても高くなります。所有者が知らぬ間に犯罪に悪用されて誤認逮捕されるという可能性も高まってしまうことに注意が必要です。

Windowsの延長サポート期間の終了に伴い、サードパーティ製のセキュリティーソフトの更新サービスも順次終了していくことにも注意が必要です。 OSが無防備な状態でのソフトウェアによる保護では、セキュリティが大きく低下してしまいます。

Windows XPの延長サポート終了について

Windows XPは延長サポート期間であっても、Windows Vista以降とは比較にならないほどセキュリティが脆弱です。

Windows XPの基礎システムはセキュリティが全く考慮されていません。Service Pack2で誰でも自由に出入りできる通路に扉を追加した程度に過ぎません。扉が突破されるごとに新しい扉に変えているようなもので、Windows XPのセキュリティーは脅威と修正のいたちごっこのようになってしまいました。

Windows Vista以降は基礎システムからセキュリティーが考慮されており、使い勝手に煩わしい面も生じてしまいましたが、ネットワークに接続することが当たり前になった時代に相応しいものになりました。

Windows XPの延長サポートは2014/04/09（日本時間）で終了となりますが、メインストリームサポートは2009年4月に終了しています。

延長サポートが終了しても使い続けることは可能です。セキュリティ低下による問題が生じないようにネットワークからは切り離し、そのPCとのデータの受け渡しには別のPCでウイルスチェックをする必要があります。セキュリティが脆弱なPCが接続されたネットワークや受け渡すデータに異常が無いように十分配慮する必要があります。

セキュリティが関係しない使い方であれば問題ありません。例えば、XPでないと正常に動作しないアプリやゲーム等を動かすだけという場合です。