レビュー ナナオ EV2023W/EV2303W
概要
ナナオのEIZOFlexscan EVシリーズは、品質の他に安さとエコロジーを求める個人と、企業のオフィスへの導入に最適なモデルです。
2009年05月21日新発売。
・EIZOダイレクト
オーバードライブ搭載で23型フルHD(1920x1080)のEV2333Wも発表されました!(2009年07月16日発売)
このクラスにナナオを選ぶメリットは、単なる安さではなく質の良い低価格であること、一歩先を行く省エネ機能が上げられます。
スタンドが工夫されており、正しく調整することで疲れにくい体制を維持することができ、長時間作業での効率の低下を抑えることに繋がります。オフィスでモニターの新調をお考えの方、壊れにくく使用者が疲れにくいことは大きなメリットになります。
Flexscan EV2023WとEV2303Wは、センサーによる明るさ自動制御機能のAuto EcoViewの他、2軸の赤外線による人体センサーを備えています。的確な画面表示オフは節電になる他、消耗品であるバックライトの寿命を長持ちさせます。
入力コネクタの近く(下側ですが写真は縦向きにしてあります)に主電源スイッチを装備。使用しないときの待機電力を限りなくゼロに抑えることができます。前面には通常の電源スイッチもあります。
構造を工夫することで高い耐久性はそのままに、薄くなりました。厚みが・・・といわれていたナナオのモニターですが、やればできました!
梱包される段ボールもコンパクトに!他社を真似て取り組んだようですが、落下試験で他社のは壊れてしまったようです。品質を悪くせずにコンパクト化に取り組んだのもこの製品の特徴です。
段ボールは広げて簡単にスタンドを取り付けることが可能。しかもこのモデルでは持ち上げたときにスタンドが重さで伸びてしまわないようにロックされるようになりました。
注意:画像の色合いは照明などの影響により実際とは異なります。カメラにより、照明を白くするとモニターの画面表示は青く映ります。予めご了承ください。
人感センサー搭載
人が離れると自動でモニターの画面表示が消えるパワーセーブモードになります。
EV2023W、EV2302Wの人感センサーは2軸により120cmまでの距離の人の動きを検知し、45秒間(時間制御は固定)でパワーセーブになります。
電源オン時にそのモニターを使用する人を認識し、他社の単純な自動電源オフ機能とは大きく異なり、揺らぎによる高度なアルゴリズムで正しく反応します。狭いオフィスで席の後ろに別の人がいても誤動作は起こりにくくなっています。
パワーセーブ時はLEDが黄色く点灯することで電源の切り忘れを防止。
明るさセンサーのEcoViewの動作具合はメーターで確認できます。
動きが止まったときも、警告を表示した後にパワーセーブに移行します。(キーボードに突っ伏して寝てしまう場合も機能するようですが、動きなどによりパワーセーブにならない場合があります。)
EV2303Wのスイッチ類です。
中央は人感センサーと明るさセンサー、独立したスイッチによりEcoViewの設定変更も必要に応じて簡単に行えます。人感センサーの細かいマニュアル設定(ゆらぎ判定や静物のOFF、判定距離の変更)も可能です。使う場所で最適な設定を行うことで誤動作を極力減らすことができます。
スピーカーは斜めに音を飛ばすことで聞き取りやすく工夫されています。ただし、このスピーカーはシステム音声などのためで、音楽再生用ではありません。出力は450mW。
Flexscan EV2333W
2009年07月16日発売(予約受付中)
EV2023Wの省エネと使いやすさを大画面に!23.0型のフルHD1920x1080に、高コントラスト3000:1にオーバードライブ搭載VAパネル。入力端子にDisplayPortが追加されてDVI-Dと合わせて2系統入力に対応。省エネに貢献する人感センサーと、疲れにくい見やすい位置に調整できるフレックススタンド対応。
オーバードライブと高コントラストによりCAD等でも見やすく使いやすいモデル。
- 23.0型 1920x2080 VAパネル
- 輝度 300cd/m2、コントラスト比 3000:1
- 応答速度 25ms(6ms) オーバードライブ搭載
- 視野角(コントラスト比10:1時) 水平・垂直 178°
- 10bitガンマ補正
- ドットピッチ 0.2655mm
- 輝度自動制御機能(Auto EcoView)、人感センサー
- 最大消費電力 40W 標準 25W、省電力モード 1.0W以下
- 入力端子 デジタル DVI-D 24ピン・DisplayPort(HDCP対応) / アナログ D-Sub15ピン(ミニ)
- 重さ 約7.1kg(モニター 約4.3kg)フレックスタンドの場合
- 大きさ モニター部 547×332×47.5mm
- 色 セレーングレイ/ブラック
- 参考価格 51,800円~
EV2333W-Hはコンパクトながらも自由な調整を可能としたフレックスタンド搭載。
EV2333W-Tはシンプルなトライスタンド搭載。
詳細とご注文は:
・EIZOダイレクト
Flexscan EV2023W
20.0型の16:9 1600x900の液晶パネルを採用。とてもコンパクトで狭い場所でも使いやすい液晶モニターです。縦表示によるデュアルモニター(2画面)にするのも良さそうです。
VA方式により視野角が178度と広いので、首を動かしても角度をずらしても表示に問題はありません。
動画特性を高めるオーバードライブ機能はありません。写真の整理やオフィス作業に最適なものとなっています。
- 液晶:20.0型 1600x900 (画素ピッチ 0.2768) VA方式
- 視野角:水平・垂直 178度(コントラスト比10:1 時)
- 輝度:250cd/㎡
- コントラスト比:3000:1
- 応答速度:25ms(黒→白→黒)
- 入力端子:デジタル DVI-D、アナログ D-Sub15ピン
- 消費電力:最大 40W 、標準25W(Auto EcoView)、節電(スタンバイ、人感センサー)0.7W以下
- 重さ:6.7kg(モニター 3.9kg)
- 大きさ:モニター 476x292x47mm
- 参考価格 35,800円~
EV2023W-Hはコンパクトながらも自由な調整を可能としたフレックスタンド搭載。
EV2023W-Tはシンプルなトライスタンド搭載。
詳細とご注文は
・EIZOダイレクト
Flexscan EV2303W
23.0型の16:9 1920x1080の液晶パネルを採用。こちらは、表示面積と価格を重視する人向きです。CADや動画にはEV2333Wをお勧めします。オフィス事務等の作業にはこちらでも十分です。
TN方式により角度により見づらくなってしまいます。昔のTNパネルよりも良くなっており、正面で一人で使う分にはほとんど問題がないものです。広い作業スペースが欲しい場合はこちらを、縦回転や斜めから見る必要がある場合など使いやすさ重視にはEV2023Wをお選びください。
視野角が狭く、縦回転表示には対応していません。
- 液晶:23.0型 1920x1080 (画素ピッチ 0.2655) TN方式
- 視野角:水平・垂直 160度(コントラスト比10:1 時)
- 輝度:250cd/㎡
- コントラスト比:1000:1
- 応答速度:5ms(黒→白→黒)
- 入力端子:デジタル DVI-D、アナログ D-Sub15ピン
- 消費電力:最大 33W 、標準18W(Auto EcoView)、節電(スタンバイ、人感センサー)0.7W以下
- 重さ:5.3kg(モニター 4.1kg)
- 大きさ:モニター 547x332x44mm
- 参考価格 44,800円~
EV2303W-Tはシンプルなトライスタンド搭載。
スタンド
FlexStand(フレックスタンド)
縦表示対応のコンパクトなスタンドです。角度をつけることでコンパクトでも安定した設置と自由度の高い調整力を持ち合わせました。
(人物はナナオ本社・販売促進の北林さん。丁寧な解説をありがとうございました。)
画面は立っている人でも見やすい高い位置や、下目線で疲れにくい低い位置に調整することが可能です。
自分で操作してみたところ、上げるのと回転させるのはとても軽く、上下角度(チルト)と下げるのはやや重い。女性でも楽に高さなどを調整することができます。
回転させることで、入力コネクタの差し込みも楽に行うことができます。
高さ(225mm)、チルト(30°)、スウィーベル(左右各172°)の調整が可能です。
ナナオの据え置き型スタンドの中で一番使いやすい作りです。
奥行き 219~236mm(上に伸ばしたとき)。出っ張らずに場所をとらないスタンドです。
TriStand(トライスタンド)
縦表示が不可のシンプルなスタンド。EV2303Wのスタンドはこちらのみとなります。EV2023Wはこちらは2千円ほど安くなりますが、FlexStandを選ぶ方が使いやすくて良いです。
かなりシンプルですが、これでも高さ(60mm)とチルト(25°)とスウィーベル(左右各172°)調整が可能です。
奥行き 200mm。モニターを大きく上向きに傾けるとモニターがスタンドからはみ出します。
一般機能
アスペクト比固定
ドット・バイ・ドット
小さな映像のフルスクリーン表示で、元の解像度のまま表示します。
アスペクト比固定の拡大
縦横比を維持したまま、縦または横が画面いっぱいになるように拡大されて表示されます。
フルスクリーン
縦も横も画面いっぱいに引き延ばされて表示されます。
FineContrast(ファインコントラスト)
目が疲れず文字が読みやすいモード、鮮やかに写真を鑑賞できるモード、映像が明るく見やすくなるモード、写真や商品の確認にsRGBモードなど、目的に合わせて映像設定を切り替えることができます。
オートファインコントラストでは、ソフトウェアに登録したアプリケーションの表示を自動で画質設定を変えることができます。
HDCP対応 DVI-D
著作権保護技術が必要な映像もデジタルでクッキリ表示することができます。(パソコンの映像出力もHDCPに対応している必要があります。)
基本的にAV機器の接続は非サポートです。