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更新:2007/05/15

S.M.A.R.T.について

概要

ハードディスクの健康診断にS.M.A.R.T.機能が使われます。

S.M.A.R.T.では、ハードディスクの状態を調べることができます。この変化を蓄積することで劣化具合から寿命を予測することができます。

劣化を伴わない突然の故障は予測できないので過信は禁物です。

大切なのは変化具合

フリーウェアなどで、ステータスを数値で見ることができますが、どのように変化しているのか分からないと正しく判断することができません。

たとえば、2ヶ月後に50%劣化していれば、単純な予測では4ヶ月後に故障となってしまいます。

しかし、1ヶ月で50%、2ヶ月後も50%なら横ばいですのですぐに故障する可能性は少なくなります。このステータスの変化をグラフで見せてくれるソフトにSmartHDD Proがあります。

ステータスによっては、回復することもあります。

特に購入したばかりのハードディスクでは変化が蓄積されていないため、情報不足により正しく予測することができません。

具体例

画像はSmartHDD Proのものです。

馴染んで(?)きたのか徐々に回復。
現在のステータスと計測期間から単純に計算すると2007/10/22に故障が予測されますが、このエラー推移からは故障の心配は今のところ無いのが読み取れます。

購入直後からエラーが多いですが、HDD内部で訂正可能なエラーで、特に劣化していないことが読み取れます。これは、初めからこの程度の品質のハードディスクなのでしょう。動作自体に問題はありません。

こちらは別のドライブですが、1年前から故障レベルに達しています。
一時期はファイル書き込みで遅滞エラーがWindowsからも発生していました。なぜか現在は特に問題なく使えてはいます。ですが、いつ完全に壊れてもおかしくはないので大切なデータの保存には使うべきではありません。
この場合、Windowsでエラーが起きた時点で故障だと判断して良いでしょう。
CRCエラーが頻発していると何度もアクセスし直すので性能が低下しています。そのため遅滞エラーが発生していたものと思われます。


ステータスの推移ではなく、現在の状態と故障と判断できる数値を項目ごとに並べています。
現在地がしきい値に達すると故障だと位置づけられます。故障というのは動作はしても不具合が生じやすい状態です。
しきい値はハードディスクごとに異なります。しきい値以内であれば劣化はしていても問題なく動作しています。

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