隠しドライブを活用しよう
概要
パソコンではCやDといったドライブにデータを保存していますが、隠しドライブとは他のコンピュータ(やインターネットからの進入者など)からは見ることができない秘密のドライブです。
USBメモリを隠しドライブの鍵として登録すると、そのメモリを接続しない場合もそのドライブは存在していないことになります。
仮想的に通常のドライブと同じように利用することができますが、実際には巨大な隠しファイルとなっています。隠された状態ではそのドライブは不明な隠しファイルとしか認識されません(ファイルの中のファイルを見ることができない)。
暗号化やリムーバブルメディア(CD(DVD)±R/RWやDVD-RAM、MO、フロッピー、USBメモリなど)では、手間がかかり、保存にも時間がかかり、頻繁に利用するファイルの保存には向きません。
隠しドライブなら相手には見えないですが、実際にはハードディスク上に存在しているので、鍵を使えば通常のドライブと同様に高速にファイル操作(読み出しや上書き保存、新規作成など)が可能です。
ただし、制限として、容量にはファイルの大きさの制限を受けます(実際には隠しドライブは1つのファイルとしての存在になるため)。OSや隠しドライブを扱うアプリケーションで、扱えるファイルの大きさの上限があり、それを超えた容量をドライブとして設定することができません。
目的
そこで、隠しドライブは他人に知られたくない保存容量の小さいファイルの格納に最適です。
例えば、エクセルなどで作成した名簿や口座管理など。あまり使うことのない名簿ならリムーバブルメディアに保存して、必要なときにディスクを挿入して使うのでも良いですが、頻繁に利用する口座管理などには使いにくいですよね。
見える場所に保存しておくより、見えない場所に保存しておく方が遙かに安全です。
万が一、パソコンの中のファイルが盗まれてしまっても、隠しドライブの存在には気づかないかもしれません。また、不振な隠しファイルに気づいても、解析しなければ中身が分かりません。
暗号化と違って隠しドライブはドライブ情報を1つのファイルにしただけなので、存在に気づけば簡単に解析することはできてしまいます。(簡単といっても知識のある人ならです。暗号化の場合は知識があっても、解析に相当な時間がかかるため復元は非現実的です)
隠しドライブは、1つのパソコンを複数の人で共用しているときにも、活用することができます。
隠しドライブをUSBメモリに関連づけ、USBメモリごとに隠しドライブを作成します。この時、それぞれの隠しドライブをEドライブとして、家族にUSBメモリを割り当てた場合、母には母専用のEドライブが、父には父専用のEドライブが、子供には子供専用のEドライブを使うことができます。対応したUSBメモリでないと中身を確認することができないので、それぞれのプライバシーが保てるのです。
もちろん、親が子のドライブを監視したいこともあるかもしれません。その場合は、親のUSBメモリに、子のドライブも登録すれば、自分のドライブと子のドライブも使うことができます。この場合は、子のドライブをFドライブにしてしまいましょう。USBメモリごとに、同じ隠しドライブのドライブ名を変えることができます。
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